市川稔の米(マイ)情報

マック離れ

日本にアメリカの「McDonald」が初めて出来た時。

1971年(昭和46年)7月20日、東京・銀座にオープンした。

三越銀座店内に1号店を出した戦略もすごい。

日本でフランチャイズ権を獲得した「藤田商店」社長の藤田 田氏は銀座で話題を集めれば成功すると強く思っていたそうだ。

1号店は持ち帰り専門店だったから「歩きながらハンバーガーを食べる」ことが話題にもなった。

「なんて、行儀が悪い」

そういう時代でした。

小生は大学に入学した年だからよく覚えている。


日本におけるハンバーガー。

日本マクドナルドは圧倒的な強さで、正確には分からないがマーケットシェア70%~60%あり圧倒的に第一位であります。


実は、マーケットボリュームの大きい低価格のファストフードで企業化、チェーン化するのは極めて難しい。

他に有力チェーンがないことを見ればよく分かります。


飲食業というのは「客単価」により区分け出来ます。


朝食に使えるお金

昼食に使えるお金

お茶に使えるお金

夕食に使えるお金

飲み会に使えるお金


用途によって使えるお金は違います。


毎日宴会のお金使っていたら破産してしまいます。


円高デフレ時代に「100円マック」は強烈でした。

100円コーヒーも鮮烈でありました。


価格というものはすごく重要。


ハンバーガーにフライドポテト、そしてドリンク。

日本人の食生活にはなかった食べもの。


子供の時に覚えた味覚は大人になっても忘れない。

今の大人ではなく、将来大人になる「今の子供」を大切にするのだと創業社長の藤田 田氏が語っていたことを思い出す。

ご自身はハンバーガーは食べない、うどんが大好きと語っていた記事を見たことがある。



さて、その日本マクドナルドが苦境に立たたされています。


中国の企業に作らせていた「チキンナゲット」の原料問題が直近の原因だ。

しかし、その前から売上に変調が起きていた。


月次セールスレポート


8月の25%ダウンというのは強烈です。


日経MJの調査によると、


1200人の消費者アンケートを行い「マック離れ」の深層を探った。

一年前と比べたマクドナルドの利用回数を尋ねると、

「やや減った」「減った」「利用しなくなった」が合計59,1%に達した。

利用回数が減った理由(複数回答)は、

「食材の安全性に問題がある」が55,2%で1位。

第2位は、


「価格が高い」で32,4%


年代別でみると、大学生や若手会社員が多い20歳代が39,4%にのぼる。

流れた先は、カフェ32,5%、コンビニ29,3%、他のハンバーガー店24,3%と続く。


実は、この価格が高いというのは大きい問題でありまして。


セットものを頼むとビックリ価格になっていることがわかる。


メニューに価格出ていないが、600円、700円、800円が普通。


牛丼は380円でプレミアムという表現使うのだから(笑)


その違いは大きい。


それにしても、ほぼ全部輸入食材を使っている会社はこの円安はたまらない(ドル建てで契約しているところもある)





国産食材、しかも余っている、消費が減っている「お米」を使った和製ファストフードの「おむすび屋」は頑張らないといけませんね。


標準セットはワンコイン以内で買えるようにしています。

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