小生の父は大東亜戦争の中でも最も悲惨な戦いのひとつと云われている「インパール作戦」の生き残りの一人です。
戦争の最前線は全員「男」ですね。男だけの世界とはどんなものでしょうか?
何が悲惨かと云えば、補給がまったく無いということです。
戦争で大事なのは「ロジスティクスス」という後方支援なのです。
武器弾薬、食糧、医薬品、そして活動に必要な物資です。
それらが完全にストップするという意味は「現地調達」ということになります。
なにはともあれ「食糧」でしょう。
しかし、そんなもの簡単に手に入るはずがありません。
雨季のジャングルを逃げ惑うばかり。戦いに敗れたのではなく飢えと病に倒れて行くのです。
その時に食べた「マンゴー」の美味しさが忘れられず今でもマンゴーが大好きです。先日も石垣島の「ポトリ果マンゴー」を持って行ったら本当に美味しそうに食べていました。
何でも食べた父は生き残りました。蛙や蛇はごちそうだったと。
蛇の生き血を好んで飲んだと若い頃自慢していました。
そういう飢えの極限状態でも食べれない人は食べれないそうです。
体力無くなり倒れてゆきます。
飢えの経験など現代日本ではありません。もちろん小生にもありません。
父から聞いた話しです。
何かを食べた後が一番辛い。
空腹、飢えの極限にいる場合は少しばかりのものを食べた後が更に空腹感が増し一番辛いのだと。
昨今は親殺し、子殺し、子供への虐待など、今までの日本では想像もつかないほど人心の荒廃、大人になれない人間が増えました。
豊かさの代償としてはあまりに大きなものを失ってしまいました。
これは悲しいことですが現実問題です。
本物の人物とは極限を体験している。
貧乏のどん底。
飢えの体験。
戦争体験。
大病の体験。
塀の中の体験。
倒産の体験。
こんなものは体験したくとも普通はなかなか体験できませんね。
小生は倒産の危機で地獄の1丁目付近付近から戻った体験をしたことがあります。
なにもかも無くなる。
借金だけが残る。
付き合っていた人間も潮が引くようにいなくなる。
そういう時に「本物」と「ニセモノ」が分かるのです。
先日、大きな会社を経営していた方と話す機会がありました。
倒産したって「アタマの中まで倒産したわけではない」と仰っていました。
その方は地獄を体験して生還してきました。
小生も目に見える財産をほとんど失いました。しかしながら小生の場合は幸いにも取引先への支払いは100%行えました。それは大きな救いでもありました。
去っていった人がたくさんいますが、応援してくれる人もいたのです。
その時に気が付いたのです。
本当に大事なのは、目に見える財産、お金や土地建物、設備などではなく、
目に見えない財産なのだと・・・
一番はアタマの中の思想ですね。これは他人にはどうすることも出来ません。
このアタマの構造がプチンと壊れると終わりです。
家族の有難さ大切さも解る。
信用とは何か?
友人とは?
アタマは使えば使うほど磨かれてくる。反対に使わなければ錆びてくる。
体も動かさなければ動かなくなる。
まだ錆び付いていないだろう。
もう少しガンバルか!
昨日は名古屋で商談の後、古い友人に会うことができました。
30歳そこそこの頃、若手の経営者が集まって勉強していた仲間です。
それで今朝はこんなことを書いたのかも知れません。
健康に感謝。
今日も一日楽しく仕事しましょう!
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市川 稔
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