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市川稔の米(マイ)情報

設備投資

JR西日本の大事故は多くの教訓を残した。突然肉親を亡くした遺族の気持ちを思うと、胸が痛みます。

前にも、当ブログで少し触れましたが、人間を大量に運ぶ輸送機関である、鉄道、航空、バスなどは、訓練された人がそれにあたることはもちろんだが、「しくみ」として作りあげることが重要でしょう。

懇親会がどうのこうのという報道ではなく、そういう根本問題を取り上げないマスコミの報道もおかしい。

電車の走行スピードを自動的に制限する、新型ATSの設置がJR西日本では遅れていたということらしい。

JR東日本は首都圏100km程度はすでに設置してあると報道していた。

国鉄が分割民営化されて20年弱。

再建不可能な債務を背負っていた国鉄を分割民営化して、株式会社としてやっていてるギリギリの債務をJR各社に振り分けたわけです。

やはり、設備投資の優先順位ではないでしょうか?

人員を減らしたとはいえ、過剰人員でスタートした訳ですから、収益面は苦しいわけです。

安全面の設備投資を優先順位の上に持ってきてもらいたいものです。

写真はJR東日本山手線の新型車両に設置してある液晶パネルです。片面6ドアの新型車両は両面で12枚ドアがあり、それぞれのドアの上に液晶パネルが2枚ありますので、ひとつの車両で24枚のパネルがあります。

1枚は現在地を知らせ、次は何駅かが分かります。どちらのドアの開くかも表示されます。
(国鉄時代の山手線など、次はどこの駅かという車掌の車内アナウンスもおかしな喋り方で、まったく聞き取れないことが多かった)

もう1枚は情報を提供しています。ニュースや天気予報。そして企業や商品の宣伝に使います。

そうそう、宣伝といえば、都バスも車両全体を広告媒体としたカタチを取り入れて、センスのない画一的なバスがカラフルで見た目も大変良くなりました。

山手線でも、車両そのものに宣伝を取り入れました。

こういう新たな収入源を増やし、安全面での設備投資に向けて欲しいものです。

新型車両などはその最たるものでしょう。

音も静かだし、ドアは6枚開くし、情報も得られる。

時間に正確であり、事故のない「鉄道王国」ニッポンを再建して欲しい。


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