減反を始めたのは昭和46年。
1971年、今から42年前。
いかにわが国の「コメ」が生産過剰状態にあるか分かるでしょう。
20年前、平成5年は未曽有の大不作でありました。
平成6年春には「国産米が足りない」と「コメパニック」になりました。
たまたま、備蓄米が少なかったこと、異常な不作、過剰な報道、政府の正常な判断が出来なく・・・
年一作のコメを12ヵ月で消費するわけだから、冷静に考えれば次の秋が来る前に足りなくなるかも知れない。
不足分は一ヶ月か二ヶ月か。
まぁ、そんな程度でありましたが、政府による「緊急輸入」により平成6年春から「長粒米」を強制配給するというのでパニックになりました。
終わってみれば、国産米もたくさん在庫が残りました。
大きな事件でありました。
あれから20年!
コメの消費は年々減っています。
これから、まだまだ減ります。(平均年齢上昇と人口減少も)
消費が減れば、生産も減らさなければなりません。
減反政策は相変わらず続いています。
おかしなことに、
主食用ではなく、エサとしての飼料米や、新規需要として「米粉用」とかのコメを作ると補助金がたくさんもらえる。
これって、なんか変ではありませんか?
水田を維持するために、あり余っている水田を活用するために。
政府備蓄米とは、20年前のコメ不足を教訓(?)に最大100万トン備蓄することになっています。
政府米とは備蓄米のことを意味するわけでありまして・・・
ニワトリが鳴くような、コッコッコッコッ、古米を多額の税金投入して保有している。
余っている作物は生産を減らさなければならない。
でも、日本では水田。
米作りが一番向いているのだ。
そういう意見が多いですね。
そんな中、
小生が敬愛する社長が、
「水田で子実トウモロコシを作ろう!」と提唱しています。
日本は飼料用として「トウモロコシ」を大量に輸入しています。
どれだけの量でしょうか?
コメの生産量は玄米ベースで800万トン弱かな。
全農の取扱いは270万~280万トンに過ぎません。
トウモロコシの輸入はというと、
なんと、
1,500万トンに上ります。
(ちなみに、飼料用米の生産はせいぜい10数万トンです。2020年の目標50万トン。(農水省)ケタが違います。)
国内で飼料用トウモロコシの生産は皆無と言ってよいでしょう。
もし、これが国産化出来たら?
それこそ、農水省が大好きな指標である「自給率」の大幅な上昇になります。
今までやれなかったこと。
国内で「子実トウモロコシ」を水田で作り、尚且つ採算が合う作物にしようという取り組みです。
米作り生産者、中でも大規模に取り組む生産者、あるいはグループ。
是非とも、このプロジェクトに興味を持って戴きたい。
10月30日に実際の圃場で研究会が開催されます。
どんなものか、是非見ていただきたい。
研究に参加していただきたい。
小生からのコメ生産者へのメッセージです。
詳しくはこちらからどうぞ↓
コンバイン収穫作業実演と水田での子実トウモロコシ生産に関する検討会のご案内
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