市川稔の米(マイ)情報

食の意識が変わってきた

最近は「食」に関係していない人と話していても話題になることが多くなりました。

日本の食糧自給率が先進国で最低だとか、国内農業を大切にしなければいけないなど意見を言う人が増えたように思います。

報道でそういう内容を目に耳にすることも多くなったことも一因でありましょう。

極めていびつな構造になってしまいました。

食生活の内容がたったの数十年で劇的に変わってしまった極めて珍しい国だからです。

伝統的食生活を急激に変えてしまったのです。

昨日紹介させてもらった朝日新聞の食べたいものアンケートでは「和」のものが圧倒的に多い。

小生が(55歳という年齢からということもある)思うに、
「和」より「洋」の方がなんとなくカッコイイという風潮がある。

朝食は目玉焼きにハムかベーコン、新鮮野菜のサラダ、トーストにバター、フレッシュジュースにコーヒー。
豊かなアメリカの影響が多大にあったと思う。

本当は、
ご飯にみそ汁、漬物、納豆、生たまごが食べたいくせに。

圧倒的に安い小麦製品が変えたことも事実。

世界的穀物相場の急騰で日本の「食」に対する考え方の潮目も変わったように思える。
中国製冷凍食品の問題や輸入食品の安全性のことも大きい。

そんな中、国内稲作はまさに正念場という危機を迎えている。

「売れる米つくり」という言葉がある。
反対語は「売れない米つくり」ということになります。

「売れる米」を作るなら問題はありません。
「売るあて」のない米を作り集荷するから問題なのです。

どんな商品でも「売る見込みの無い」ものを作るということはありえないことではないでしょうか。

「商品」ではなく「農業問題」にすりかえてしまっているように思う。

買うときには安い方が良いという。
売るときには高い方が良いという。

みんなそう思っているのではないでしょうか。

米作りに必要な肥料が大幅な値上げになります。
作る製品である「米」の価格が下がるのになんで原価押し上げるの?
しかしながら、肥料メーカーだって値上げしたくて上げるのではなく原料やコストが上がっているのでやむを得ず値上げしているわけでしょう。

農業を経営として捉えた場合、
自社の都合で世の中動いていないということです。

顧客の求めるものを作り提供するという姿勢がまずは基本。

次に顧客が求めるであろうとする製品を開発し世に問うということも肝要。
これが差別化になります。
しかしリスクはあります。

「農」と「ビジネス」というバランスを考えながら進めるということになりましょうか。

小生は「おむすび」などの最終商品までを提供したビジネスを含めて展開しようと思います。

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コメント一覧

まめ犬
豊かさの現れでしょう
 たくさんの食べ物があり、自由に選択できる生活が営めるのは、豊かさの象徴でしょう。

 また、様々な結果を追求した結果として原点回帰する流れもあるでしょう。

 米を食べなくなったといいますが、確かに食べなくなったと思いますが、それは食べ方にバリエーションがないからでは?

 「めざましごはん」もいいですが、米消費のシステムを変えることもトレンドになるのではないでしょうか。
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