市川稔の米(マイ)情報

本業消滅

「本業が消滅」するほどの革新が必要な時代


親しいコンサルのレポートのタイトルです。


小生も合点が行ったのでこれはどういうことか説明したいと思います。


世の中の推移によって、技術の革新によって「商品」そのものが消滅することだってある。


カメラはフィルムでありました。

イーストマンコダックは会社が消滅しました。


一方、日本が世界に誇る雄「富士フィルム」はどうでしょうか?

見事に変革しました。

使い捨てカメラが流行った時代もありましたね。

今や、デジカメのメーカーでもあり、デジタルでの写真プリントサービスに。

医療分野の精密製品にも力を入れている。

なんといっても富士ゼロックスの存在も大きい。

写真フィルムは売上の0,5%に過ぎないとか。

このように見事に変革した企業も珍しいのではないでしょうか。

称賛に値します。

企業紹介映像



個人零細企業では「畳屋」さん。

市場規模が激減しました。

ご近所相手の畳屋では食べていかれません。


印刷屋もそうですね。

原稿を受け取り写植で文字を張り付けて行く。

写植も無くなりました。

版下という行程も。

文字情報、映像などの情報もインターネットで送受信できるので距離という概念が無くなり。

街の印刷屋は仕事が激減しました。

全国相手にやっているところは伸ばしているところもあります。



まさに、



本業消滅


の危機になったのです。


じわじわと進むと始末が悪い。


本屋も存亡の危機。


国内消費のピークは1996年頃。


生産年齢人口のピークと一致しています。

出版業界のピークもそこにあり、ずっと減り続けている。

ピークの65%にシュリンクした。

半分になるのも時間の問題だろう。

大手3社は健闘している。


法律や制度による本業消滅。

流通革命による本業消滅もある。



本業とは何か?



本業にこだわっていると時代から取り残されることもある。


会社は存続させなければならない。


扱う商品、造る商品は変わってよい。




創造と破壊



この二つを常に行ってゆく。



辞める決断をすることがポイントだと思う。




昨日の商品(年々減少しているが楽して売れる)

今日の商品(今の花形商品 会社を支えている)

明日の商品(将来性はあるが売れていないし稼いでいない)


昨日の流通

今日の流通

明日の流通



こういうとらえかたも出来る。



辞めるから新しいことが出来る。


昨日の商品や昨日の流通は減っているが楽して売れる。

だから辞められない。

でも、そこに引っ張られていては革新は出来ません。

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