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市川稔の米(マイ)情報

旅日記 その二

旅の中で気がついたことや、感じたことを書いて行きますが、順不同であって、ことの正確性から言えば、自信がありませんので、全体的な傾向というか、はは~ん、そんな感じかと捉えていただければ有難いです。

今回の旅は、格安航空券を利用した個人旅行であることは書きましたね。

利用した航空会社は、スカンジナビア航空です。

URLはこちら

成田⇔コペンハーゲンを毎日運行しています。(エアバスA330-340なかなか快適)
シーズンによって航空運賃は変わりますが、今回は保険、空港使用料、コペンハーゲンからミュンヘン、帰りはミラノからコペンハーゲンの運賃も入れて、消費税込み106,000円でした。

もちろん、エコノミークラスです。

これって、高いですか? 安いですか?

私たちは利用側、消費側に立てば安い方が良いに決まっている。

一方、提供側、供給側に立てば高い方が良いに決まっていますね?

JALは巨額の赤字になり苦しんでいます。

さて、コペンハーゲンはデンマークにあります。

北欧の国は福祉国家で知られていますね。

日本でいうところの消費税。付加価値税ですが、デンマークはなんと25パーセントです。

現在の日本は5パーセントですから、実に5倍ということになります。

当然のこととして物価は高いですね。25パーセント上乗せしているのですから。

デンマーク大使のコラムをご覧ください↓

デンマーク大使の言葉から

国民総生産(GDP)の5割近くが税金ですと・・・
日本はその半分程度。約25パーセントだそうです。

デンマークは高福祉高負担の国なのです。

日本は5パーセントの消費税をいつ引き上げるのか問題にしています。
小泉内閣の時は引き上げないと明言しています。

別の見方をすればそれ以後は引き上げることを示しているとも云えましょう。

国民に選択させるべきです。

しかし、その前に効率的な政府を作る必要があること。

不正や役人天国を是正すること。

コペンハーゲンで乗ったタクシー。メルセデス・ベンツのタクシーが多かった。
Eクラスのタクシー仕様ですが、なんとサンルーフが前席と後席、ダブルサンルーフ車でした。

ドライバーは英語が出来る人を探したのですが、出稼ぎで来ているパキスタン人でした(たぶん)

月収はどのくらいあるのかと尋ねたら、30万円から35万円くらいだと答えました。

けっこう、給料いいねぇ~

で、税金はどれほど? フォーティシックスパーセント。

ん? 46パーセントってことかい?

おいおい、仮に年収400万円とすると、手取りは216万円ということになるね。

そして、モノやサービスを買うときは25パーセントの付加価値税を負担するというわけ?

それじゃ、年収の7割が税負担という計算になってしまう。

ホントかいな?

まぁ、真偽のほどは分かりませんが、それだけ税負担が高いということは事実のようであります。

しかし国民の満足度は高いようです。

教育費、医療費は税金で賄う。(タダということです)老後の年金生活も保障されているようです。

さて、わがニッポンの将来設計はどうなるのでしょうか?

世界に誇る、年金制度、健康保険制度は人口ピラミッドが変わり行き詰ってきました。

小さな政府にすることは国民は支持しました。

小さな政府という意味と、国民から集めた税金を国民の安定した生活、将来に不安のない生活、病気や介護など、不安のない国民生活のために使うという視点は異なると思います。

かつての日本、成長期の日本は1億総中流社会と云われました。

国民が皆、今日より明日の方が豊かになると信じていたからです。

しかし日本も、ヨーロッパの国々のように、低成長、成熟社会を迎えたのです。

気がついてみれば日本は新たな階層社会になろうとしています。

いや、すでにそうなったと言った方が正確かもしれません。


小泉内閣の次の内閣はそういう意味で実に重い責任を担う内閣になると予測します。


米もいよいよ関税化による自由化を受け入れざるを得ない状況になってきています。


誤解を恐れずに云えば、国民の経済的利益からみれば、米代金が安い方が国民の利益になります。

航空運賃の理屈と同じです。

しかし、米は日本の自然環境を守っているのだ水田が。

米作り社会は日本の伝統的な村社会を築いているのだ。

食糧問題は国民の命に関わるものなのだ。


だから、同じではない!

そういう意見もあるでしょう。


小生も米関係にたずさわる者としてはそういうキモチも強くあります。

しかしながら、農業経営者も、米販売業者も現実を受け入れなければいけません。

高福祉高負担の国を見て、日本の針路を考えてしまうのでした。


それにしても、大変な時代がくるぞ~


わが社のスタンスをもう一度しっかり立て直さなければならないと強く感じたのでした。


なんか、旅行日記とは外れた話しになってしまいましたね。



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