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商いの極意

今年のNHK大河ドラマは龍馬伝

1月4日にも書きました。

その放送台本をもとに構成した龍馬伝1がおもしろい。
セリフそのままのような内容。
映像を空想しながら読み進める。
途中で止まらなくなり全部読んでしまった。

龍馬伝はあの「三菱」の創業者岩崎弥太郎からみた龍馬という想定になっている。

弥太郎がまだ世の中に出る前の話し。
牢にぶちこまれて13ヶ月経った時のこと。

引用開始↓

弥太郎
「新入りが何言いゆうか。どうせ賽銭泥棒でもして捕まったがやろうか」

髭を蓄えた老人
「残念。わしは十両で買うた物を二百両で売ろうとしただけじゃ。何ちゃあ悪いことはしちぁあせん」

弥太郎
「十両のものを二百両で売ったら立派な詐欺ぜよ」

老人
「やれやれ、おんしもわからんかぇ」

髭の老人はいかにも落胆したように説明を始めた。

たとえば、饅頭が一つあったとする。
満腹の者にとって饅頭一個はたった一文の値打ちしかない。髭の老人は一文だけ払って饅頭を買う。ところが空腹を抱えている者は、十文出しても饅頭を手に入れたい。そこでその老人は饅頭に十文の値を付けて売る。

「物の値打ちというもんは決まっちゃせん。それが商売ゆうもんじゃ。よう鳥籠を一個三十文じゃゆうて、何ちゃあ考えんで売りゆう者がおるけんど、ありゃ何ちゃあわかっちゃあせんのう」
(注 弥太郎は父弥次郎と鳥籠を売り歩く生活をしていた)

弥太郎の目からウロコが落ちた商売と金儲けの仕組みを初めて教えられた。

引用終り↑
(注はわたしの挿入)

いやぁ、痛快ですね。
思わず膝を叩いて・・・

そうです、物の値というものは買い手が納得すればよいのです。

一番ダメなやり方は、
原価を積み上げ、それに利益を乗せて売価を決めるというもの。

原価は買い手にとって関係ありません。
いくら高い原価が掛かっていても、買い手が納得して買ってくれなければ通用しないということです。

逆に原価は100円で売価1000円でもお客さまが喜んで買ってくれるならそれで良いのです。

量販店などは、安くしなければ売れないという恐怖心と原価+主義だから儲からないのです。

それには、
わが社だけの独自商品であり、独自サービスでなければ。

スーパーでペットボトル78円のものが、自販機で150円で売られている。
自販機の「ウリモノ」は今すぐ飲みたい人へのサービスなのです。
(スーパーは価格と品揃えがウリモノ)
寒い日には温かい飲み物を。
暑い日には冷たい飲み物を。

温めている、冷やしているということが最大のウリモノな訳です。

たとえば、
ゴルフ場の売店ではペットボトル250円くらいで販売するが、暑い日のラウンド最中に冷たい飲み物は嬉しいので高いとは言わない。

富士山8合目の山小屋で食べるカレーライスの値段を高いという人は少ないでしょう。自分で食料を担いで行く思いをすれば有難い訳ですから。

個別の価値というものを見直してみましょう。

実に楽しいじゃありませんか。

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