市川稔の米(マイ)情報

生産者に有利な流通・加工構造の確立に向けて

タイトルは9月14日に

自民党「農林水産業骨太方針策定プロジェクトチーム(PT)」の会合で配布された資料のもの。


資料を手に入れました。

表紙含めて11ページのものです。






目次


1.米卸売業の規制の変遷と現状


2.米卸業の主な機能


3.米卸業の業界構造


4.米卸業の経営状況


5.精米工場の稼働率


6.韓国における米流通(シンプルな流通)


7.米流通の今後の方向



目的は「生産者に有利な流通・加工構造の確立に向けて」というもの。



分析は分析。



小生から見れば、消費の実態、流通構造の変化がまったく分かっていない。



そもそも、



米卸業というくくりがだんだんなくなっている。


卸、小売という分け方は食管時代のことでありまして。

セブンイレブンは小売です。

町の米屋さんが小売という意味で食管時代は「卸」「小売」という分類だったが、今では無意味。

生産者直売もあり、


資料の中で、農家直販が36%を占めるとされている。


そういう農産物は他にあるだろうか?


農家でありながら、集荷して販売しているところもあり。


JAでも全農に出すのは2割という巨大農協もある。


Amazonが販売するのはどういうくくりなのか?


説明が出来ないのであります。



役所が、米流通はこうあるべきという「絵」は描けません。


公正な競争をする「土俵」を提供するだけでよい。


税金使い、余計なことをするから構造改革が進まないのです。




生産者もどんどん変わって来ています。


米卸はなにもしなくても淘汰されるところ生き残るところに分かれます。


卸という垣根もありません。


米会社はそれぞれ独自の判断で、独自の仕入、販路で生き残る道を探すのです。




28年産〇〇県コシヒカリ


価格はいくらという感覚がそもそもおかしい。


モノの価格はひとつではありません。

相対で価格は決まります。


昨日書いたように、国の機関が入札で購買する際に新米コシヒカリ㎏215円とか普通にあります。


原価がいくらとか、今年の相場がどうのとか無関係です。


一方、米生産者が玄米で弊社のような米会社に販売する場合、1俵3万円という価格で取引することもあります。

それはそれで、売る見込みがあるからであり、価値を認める人がいるからです。


一律いくらという発想そのものが食管の発想ではないでしょうか。




※米卸の団体、全米販がこの件に対して申し入れをしたそうです。
無能呼ばわりされたのだから怒るのは当然です。



※昨日のPVも新記録でした。4639PV。有難うございます。

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