市川稔の米(マイ)情報

米・値決めの秋

穀物相場というのは需給で決まる。

国際相場、貿易量の大きいものもそうだ。


日本の「米」は輸出はごくわずかだし、輸入は国家貿易だ。

現状は国内消費がほとんどです。



この消費が毎年微減を続けている。

人口減少局面に入っている日本。

日本人の平均年齢が上昇続けている日本。


客観的に見て消費量は減る。


日本の農業政策の柱はなんだかんだ言っても「米」にある。


その米作りに異変が起きている。


ようするに、


主食用以外の米を作れば補助金がもらえるからそちらに変えてくれというもの。


これは、長い目で見れば農家をダメにします。


主食用は余っているので1俵1万円にもならない可能性ある。
反収(10aあたり)でいえば8万から10万とか。


エサ米作れば条件にもよるが反収10万から最大13万にも?


それはどういうことかといえば、農水省の利権を増大させるだけ。


ここは厳しいが価格を市場に任せないと生産量は減らない。


そこで初めて専業農家が規模拡大出来る。


政府が需給操作、価格に介入すると改革は進まない。




話しを戻して価格の話し。


国内マーケット主体、新米主体の米市場。

穀物は需給が5%狂うだけで相場が乱高下します。


今、前年産の米が余っているという。
その数30数万トン。(6月末民間在庫調査するので数量が出る)


前年産の玄米は低温保管してあれば品質的にはなにも問題ない。

小生など、低温熟成した方が美味しいのではと思う。


前年産を売る作戦を考え実行するのも流通の役割だと思う。



さて、2014年(平成26年)産の米の価格はどうなるか?


今朝の報道によると、全農は一部の地域の米は入札制にするという。

従来は、売る側の全農が年間価格を提示していた。

生産量の4割以下の扱いだが値決めの元になっていた。


波乱の幕開けになるか。



販売事業者としては「売り切る力」をつけたい。


おむすび米のような実需はこういう時は強い。



2014年8月7日日経 有料記事なので読めない場合ごめんなさい

コメの値決め柔軟に 全農、14年産から一部入札
店頭価格低下も

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