日本型総合スーパーはGMSと呼ぶ業態です。1階か地下に食品売場があり、地上5階や6階で、衣料品や雑貨、かつては家電や玩具などなんでも販売していた。食堂フロアもある。
かつて栄えた、伝統的百貨店のスタイルを、一般大衆が普段の生活に利用できるような、プライスゾーンにして、そういう店舗が無い地域へと出店して行って、大発展したのでした。
この業態を作ったのは、ダイエー創業者の中内さんだと云われている。
かつて、人口が増え続けていて、土地の値上がりにより、住宅は郊外へ郊外へと広がっていったのでした。
そういう郊外の駅の近くに大型店を出店したのでした。大店法がある時代でしたから、先に出店すれば、当分の間は独壇場だったのです。
規制緩和で、大型店が駅前立地でないところに、巨大な駐車場を設け、SC(ショッピングセンター)形式でどんどん店を増やしていったのです。
デフレと景気低迷。小売総額が増えない中で、巨大な店だけは増え続けたのですから、1店あたりの売上は減るのが当然です。
また、成熟型社会になり、生活必需品ですぐに欲しいモノはないという人々が増えたわけですね。
そして、モノよりコトに価値を見いだす社会になってきたのです。
モノを買いに行くという動機ももちろんありますが、時間消費型というか、そういう場所で時間を過ごすことに意味があるという風に変化してきたのです。
シネマコンプレックスと呼ばれる、複数の部屋があり、いろいろな映画を同時上映している施設などが入っているSCは人が集まります。
そういう意味では、かつてのマイカルとかは、先見の明がありましたね。
ユニクロに代表されるように、カテゴリーキラーと呼ばれる、専門の大型チェーンが大きくなったことも、総合スーパーを苦境に追いやっています。
巨大小売業の舵取りは大変だと思いますが、常に変化に対応してきた、IYさんですから、どのように変えてゆくのか楽しみでもあります。
これからが注目です。
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