市川稔の米(マイ)情報

米パニック

3:11後の米流通は様々な変化をもたらしました。

消費者心理の変化も大きい。

買うところも変わった。

体への実害はないが放射能問題が大きな影を落としました。

23年産米が収穫されて売れ行きに濃淡が出るようになりました。

小生は何度も云っていますが、生産量の少ない西の米が東に移動すれば早晩無くなる。

九州や北海道の米に「買い」が入れば相場は上がる。


「米はどこに行った?」


などと囁かれ、3月過ぎたら在庫米が出てきて相場下がると予想していた業界人も多い。

小生はそうならないと予想していた。

4月に入り、相場は下がるどころかぐんぐん上昇。


米流通が大きく変わったのです。

全農集荷が生産量800万トンのうち300万トンを大幅に下回ることをみれば分かります。

農協も単独で売り先を決めたい流れも大きい。


簡単に言えば、売り先の決まっていない浮遊玉というものが少なくなった。


大手は年間必要分を先に確保する。

でも余裕、余分はない。


「欲しい米を欲しいだけ欲しい時」に仕入していた米会社、米屋は大変な事態になっている。


消費生活者の米パニックではなく、

業界において「米パニック」になっているという認識です。



小生の会社は一般米の扱いは皆無に近い。


米生産者やそのグループとの取引が中心なので数量は確保している。

価格も変わらない。




昨日は、社内で打ち合わせをしました。

おむすび屋のお客様増やすにはどういう手があるか。

知恵を出し合えばやり方はいろいろあります。


自社の立ち位置(ポジショニング)をはっきりさせる。

そしてトップの判断でググッと舵を切ること。

中小はすき間や特殊需要を狙うこと。

大手にはできないことをやること。


打つ手は無限です。

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