大東亜戦争(太平洋戦争)に負けた日本は連合軍に7年弱占領されていました。
総司令官はあの、マッカーサー元帥です。
戦後生まれの日本人は特にそうですが、アメリカという国の影響を一番多く受けている。
戦後生まれの意味は(現在の日本人は戦後生まれ80%)昭和20年年代生まれ、特に団塊の世代かな。
貧しい生活を体験している。
どんどん豊かになって行くということを肌で感じた世代。
昭和30年生まれ以降はその程度が変わるし、昭和35年生まれ以降は更に変わるし、昭和40年生まれならすでに豊かになった日本で育った。
小生は昭和27年生まれ。
生まれた時代、育った時代でアメリカに対する考え方もずいぶんと違うと思う。
小生が初めてアメリカに生かせてもらったのは、昭和48年(1973年)だった。
当時、日本で小売業の先端を紹介していたレジスターの会社「NCR」のアメリカMMMツアーだった。
圧倒的な豊かさに驚嘆した。
こんな国と戦争して勝てるわけがないと思った。
ただ、ただ、驚くばかりであった。
サンディエゴの軍港を見下ろすホテルの部屋からそんなことを思った。
さて、感傷に浸っている場合ではない。
訳者に紹介されて本を読みました。
これが本日のタイトルです。
小生の感覚では、アメリカは自由の国で、個人の権利も法律でしっかり守られている。
まさに、法治国家であり、王族とか、豪族とか、貴族とか、特定の人が支配しているものではなく、
誰でも能力があれば、成功することも出来る国であると。
そんなおぼろげなイメージがあります。
一方で、40年以上も前から日本でいう乞食、あちらではホームレスと呼んでいたが大都市にはそういう人が居ることが不思議でならなかった。
この本の著者は「共和党上院議員」である「ランド・ポール」という人だ。
訳者は「浅川芳裕」さんだ。
自由の国、個人の権利が守られる国アメリカ。
そういうイメージが吹き飛んでしまう内容です。
実際に起きた事例を紹介しています。
自分の考えを主張しているだけではありません。
考えられないような事案に対して自分の意見を述べ、行動を起こしているという内容です。
それは、
暴走する官僚のことです。
小生は日本の官僚と比較しながら読み進めました。
アメリカの官僚組織は武装した部門も持っているから恐ろしい。
官僚とは国民のため、国民生活を守るためにあるのだが、時として正反対のことが起こる。
なぜ、そんなことになるのだろうか?
いつしか、国民のためではなく、組織のための組織になってしまうからだと思う。
そして、国民の上に自分たちがいるという錯覚を起こす。
昨日、VWの不正問題に(?)を付けたのはこの本を読んでいたからだ。
官僚組織の暴走を許してはならない。
税金で活動する組織は国民と政治家がしっかり監視しなければならない。
驚くべきアメリカの一面がわかります。
お勧めの一冊です。
Amazon 国家を喰らう官僚たち
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