市川稔の米(マイ)情報

クルマが売れない

2007年上半期(4月~9月)の国内新車総販売台数は前年比8,1パーセント減の248万4700台と27年ぶりの低水準に落ち込んだ。

06年に過去最高を記録した軽自動車も4月以降前年割れが続く。

昨年1月から9月まで7車種あった新型車が9月までに1車種であったことも大きい要因のようだ。

このように新聞記事で伝えている。

このブログでは消費構造の変化というものを度々書かせてもらっていますが、国内クルマ販売をみるとその辺がよくわかります。

もちろん、全体が落ち込む中でも売れるクルマもあり、売れるディーラーもあり、売れる店もあり、売れるセールスもいます。

全体傾向では、

①人口構造の変化。
運転免許を取得する人数も減り続けている。
日本の人口の7割くらいが都市部に住み、田舎の人口が減っている。

②所得が増えない。
稼げる所得から支出する優先順位が変わってきた。
携帯電話やパソコンなど情報通信費が増えた。

③都市部の交通インフラが整備されている
都市部ではクルマより地下鉄や電車、バスなども発達している。
地価も高いので駐車代も高い。

④ガソリンが高い
これもじわじわと影響しているのではないか。
ガソリン満タンにする人が減っているとか?
150円で60リットル入れば9000円だからね。

これらに加え、高速道路も高いねぇ。
少し遠出をしたら高速道路代もばかにならない。

指摘しなくてはならないことは、日本車の寿命が延びているということもあります。

廃車になるまでの期間が延びている。

それは、新車を買ってから買い換える期間が延びていることにも繋がります。

景気とはモノやサービスが消費されて循環しているものですが、環境の問題からみれば自動車が長持ちすることも良いことでしょう。

反対に、新型車(特にエンジンが新型)は燃費改善も著しいので環境を少しでも改善していることになりますが、ガソリンなど燃料を製造販売する側が消費が更に落ち込むという現象にもなります。

米業界も2007年産は価格が下がり傾向なので同じ数量販売なら売り上げは減少します。

モノの見方考え方を変えると見える視点が変わってきます。

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