市川稔の米(マイ)情報

2016年に手を打つこと

みなさん、

あけましておめでとうございます!


昨年もいろいろな出来事があったと思います。

嬉しいこと

悲しいこと

悔しいこと

自分ではどうにもならないこと

たくさんあったことと思います。


2016年年頭にあたり、ひとつのことに絞って提言したいと思います。


それは、小生も商いの基本にしている国内の米問題です。

結論から言うと、


零細農家の離農が加速すること

第二種兼業農家が稲作をやめる人が急増すること


なぜか?


答えは簡単でありまして。


高齢化です。



小さな面積の稲作ではまったく採算が合わない。

自分の人件費どころか、収入より支出の方が多いということ。

農業機械の買い替えの時に決断を迫られる。


お金をつぎ込んで稲作は出来ないという現実。


高齢化でやる人がいなくなれば必然的にそうなります。


都市部に近いところから加速すると思われます。


すでにそうなってきていますが。


これが、団塊世代の年齢と共に加速する。


2017年に昭和22年生まれの団塊の先頭が70歳になるからです。


農協も経済事業はますます苦しくなるでしょう。


全体的な話しですが、大規模稲作農家は販売に農協を頼りにしていません。

自分で作ったものは有利に自分で売りたいからです。


農協に集まる米は、言ってみれば売り先のない米。


そういう零細農家の米を集めて地域の米として全農ルートで販売している。


農家には価格の決定権がありません。


相場まかせ、あなたまかせなのです。


米価水準が高い時はそれでもなんとかなりました。


税金を大量に投入してエサ米に作付けを転換させようとしていますが、面積拡大すれば世の中の批判を浴びることになる。

財務省も目をつむっていないでしょう。


大手実需者はいままで楽に原料米を調達してきました。

欲しいモノを欲しいだけ、欲しい時に。


これから数年でそうはいかなくなると予想します。


言ってみれば、売り先のない、へぼい米が農協に集まる。


高品質で栽培履歴もはっきりしている米は大規模農家の米。


農地はどんどん専業農家に集まってきます。

地域により例外はありますが、全体的にみればそうなります。



大規模農家は品質向上に注力し、


コストダウンに真剣に取り組む。


流通業者も全農頼りにしているところは淘汰されて行くでしょう。



リスクをお互いに取って取り組むところが生き残る。



だから、



取り組み先をしっかり選んで


そして、


真剣に取り組むことです。




小生の会社はそれをやってきましたが、もっとそれを進化したいと考えています。

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