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市川稔の米(マイ)情報

水田農業改革推進研修会

福島県には農林事務所が7ヶ所あり、今回は県中農林事務所主催で「県中地方水田農業改革推進研修会」が開催され、小生もお話させていただきました。

依頼は県中地方の米作り、販売戦略に期待することなどを話して欲しいというものでした。

ホームページから事前に農業生産額などのデータを調べ頭に入れておきましたが、現地で県の方々からお聞きしたところでは、昭和60年がピークで4千億円ほどあったものが2500億円まで下がったと。
中でも米価格が下落したことが大きいと仰っていました。

福島県の米は大きく分けて、会津、中通り、浜通りとなっています。
県の農林事務所はもっと細かく7ヶ所にあるということです。

減反を達成していない県としても有名で、言い換えれば独自に販売している頼もしい地域という捉え方もできます。

JA系統の集荷率は4割台ではないかと。

研修会は、市町村の担当者、JA営農指導員、県の担当者、試験場の方々、そして農業者の皆さんで150名ほどの参加がありました。

小生がお話させていただいた要旨は、

米から世の中みるのでなく全体から観る
流通業界の激変 個人店が減少 チェーンストア主体
巨大小売グループに再編
インターネットビジネスの躍進

要するに「モノやサービスを買う場所が変わった」ということ。

消費構造の変化

食生活の内容が変わった
生活スタイルが変わった
働く主婦の割合多いので買い方も変わった

米消費は、家庭内、外食、中食とあるが、減っているのは一貫して家庭内消費であること。

日本の人口が減りだしたこと
年齢構造が変わった
都市部に人口が集中し郡部はさらに減る
福島県内市町村別に予測

これからどうするか?

日本国内の米消費はまだまだ減り続ける。
仮に2035年に人口1億1000万人とする。
一人当たり年間消費(白米)40kgとしたら440万トンに過ぎない。
玄米換算したら488万トン。

これらを考慮して作戦を考えないといけない。

量の時代ではないということ。

大きい流れの中で発想することが大事。


などなど・・・



目先は政治がおかしなことやるので翻弄されないように。

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コメント一覧

某@趣味人
備蓄すら出来ないのか・・
はじめて コメントさせていただきます。
> 一人当たり年間消費(白米)40kgとしたら440万トンに過ぎない。
・・ショックです。

肉食推奨・小麦推奨にしても、
アメリカが どの国でも推し進めてる
食料ビジネス→国益確保 に過ぎないという実態。
先進国の言いなりで、完膚無きまでに破壊された、アフリカ農業・・
輸入作物等からも起因している アトピー・食物アレルギー増加・・

そして世界情勢が不安定になった時、備蓄は
どう対応するつもりなのか・・

まだまだ知らない事ばかりで、
読み続けていきたいと思いました。ではでは。
市川 稔
誰と組むか
杉村さん

コメントありがとうございます。

小生も講演の中で「誰と組むか」「どこと組むか」これがすごく大事と話させていただきました。

日本国内は全体的に云えば縮小するマーケットでのビジネスになりますからね。

その中で生きる道を見出すことでしょうね。
杉村 敏夫
500万トン時代を意識して
http://www.subaru25.com
Good!

500万トンあれば足りる時代を予測するのですね。
行政が悲鳴をあげているのがよく分かります。

野菜作も同様ですが、生産者も経営者意識が必要で、販売のパートナーをだれと組むかで随分違ってくるようです。とくに新商材をデビューさせるときにはそれがいえます。いい悪いではなく、築地市場と大田市場では販売スタイルが違いますから。
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