平成16年産は作況悪いですが、60万トン弱の生産を誇っています。日本全体の米生産の約7パーセントを占めています。ご存知のように生産品目は、圧倒的にコシヒカリです。価格も生産量もコシヒカリのチャンピョンです。
その、ナンバー1コシヒカリ産地の新潟が一大勝負に出るので注目しています。
当、ブログでも何度か取り上げましたが、コシヒカリ生産を全面的に中止するという決定です。
新たな品種。いもち病に強い遺伝子を得た、コシヒカリ新潟BL1号~6号という「新品種」に県全体で切り替えるというものです。
すでに、平成17年産の作付けは、なんの不安もなくBLコシで進んでいます。(?!)
小生が不思議に思うのは「新潟のコシヒカリは新しく生まれ変わりました!」と、大々的に宣伝して、コシヒカリを新しくした、「コシヒカリBL」として販売するなら、なんの問題もありません。
調べたところによると、BLコシヒカリとは表示せずに、あくまでも「新潟コシヒカリ」として販売してゆく方針のようです。
平成18年産米からは、本物のコシヒカリは、新潟では「コシヒカリ」として認めないという計画だそうです。
生産農家が集まる、講習会に招かれました。小生は、消費現場の実態についてお話する機会を得ました。
その会合で、同地区のコシヒカリとコシヒカリBLの試食会もありました。
出席者は、皆さんコシヒカリを生産してきた方々です。
単純にAとB、どちらが美味しいですか?という質問に対して、45対15に分かれました。
BLは15人です。
小生はこだわり米専門の超専門店を経営しています。
米の食味の差なんて、微妙なものです。
その微妙な差を「微差」と呼びます。
プロ生産者は、種選びから、土作り、肥料設計など、わずかの違いに命をかけて(大げさか?)行っているから評価されるのです。
コシBLはコシヒカリではありません。
微妙な差があります。
この僅かの差を疎かにすると、大きなtsunamiが来るかも知れません。
そうならないことを祈るばかりです。
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