あらゆる情報をいとも簡単に「検索」できます。
日本中、世界中どこにいてもネットに接続できれば同じ情報が得られるし、発信できます。
数年前、小生もドイツのミュンヘンでインターネット接続できる店で自分のブログを更新した時は少々興奮したものだ。
自ら経営する会社でも、販売の主力はインターネットでの販売になった。
成熟商品を最新の販売方法で行う。
これもひとつの革新であるとおもう。
一方で、
ネットでは伝わらないことがあります。
人の温もりや言葉、食べ物の温度。
今月10日に卸売市場に店を出しました。
出店すると決めた動機は何か?
それは、昭和の懐かしさ漂う「市場」の雰囲気にあります。
日本も何いつの間にやらセルフサービス方式の販売が主流になりました。
商品を自分で選び、自分の持っている情報に照らし合わせてモノやサービスを購入する。
ネット販売はその究極でもあります。
例えば、航空券や新幹線のチケット。コンサートのチケットなど、商品がハッキリしているものは、手元の端末から注文できるネットは極めて便利です。
人と人が直接手渡しする必要が少ない。
店舗販売ではセルフサービスが普及すればするほど、その逆もありかなと。
市場では基本的に対面販売です。
買うものが決まっていて市場を訪れる人も多いですが、そうでないコトも多いでしょう。
特に食品、食べ物は食べてみないと分からない。
試食、試飲という自分の五感で感じ取ることがすごく大事です。
米家きゅうさん 府中店では毎朝ご飯を炊いて「ミニおむすび」を試食として提供しています。
食べ物は食べてみないと分からない。
コメのように微妙な食感の違いなど特にそうです。
そして、
販売の最前線にいると世の中のことがよく見えます。
実に様々な生活模様というものを教えてくれます。
コメの購買先。
コメを消費する量。
コメの食の中での位置。
コメを買う、買っている動機。
産地からの取り寄せやネットでの購入が多いことに驚く。
スーパーなどの白米に対しては不満や不安を持っている人も多い。
何に対して満足して、何に対して不満を抱くのか。
マーケティングというのは「ヒトのキモチ」そのものだと思う。
現場が教えてくれます。
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