巨大店舗、一等地、高級
貧しい時代はあこがれでもあった
百貨店売上のピークはバブル絶頂期の1991年9,7兆円
日本の小売業全体のピークは1997年、98年頃です
百貨店は9兆円くらい売上あったが、それからどんどん下がり続け
とうとう4兆円くらいにまで落ち込みました
百貨店とはカタチばかりで
売り場をテナントに任せ、売上仕入といって、販売した時点で仕入計上、
売上金は百貨店が回収、家賃や共益費など引いて翌月支払う
店舗というブランド、立地を貸して売上利益を得るビジネスモデルでした
なので、担当はどのテナントに入ってもらうかというのが最大の仕事
まず、衣料品が売れなくなった
デパ地下は食料品売り場の別称だが高級食材を求める客は減り
一番の変化は鮮魚売り場
魚を家庭で調理して食べるという家が激減し
調理済み食品の売り場が広がり
わたしの会社でも「おむすび屋」を出店していた時がある
売り場で火を使えないので調理はバックヤード
売り場に商品陳列して販売
必ず売れ残りが出ます
廃棄処分です、フードロスなどという
廃棄はすべてテナントの損になります
売上はそこそこあっても、人件費、売上歩合の家賃、廃棄などで利益計上するのはかなり難しい
弊社でも撤退しました
新宿、銀座、梅田とか都心の一等地の店舗は商圏がとても広いので売上大きい
問題は地方都市の店舗、都心から少し離れた店舗が苦しい
小生の近くでは、伊勢丹相模原、伊勢丹府中、三越多摩センター店など閉店しました
弊社の本社がある町田市
かつて、大丸、東急、小田急、丸井、ルミネなど大型店が密集
百貨店として残っているのは小田急百貨店町田店だけ
それも大幅に売り場変えてテナントビルのようになっている
楽天グループの流通総額は5兆円超えたという
百貨店全部より多いことになる
通販市場もEC中心に伸び続けている
GMSと呼ばれた業態はほとんど姿消しました
ダイエー、イトーヨーカ堂、ジャスコなど
地方百貨店はその地域では一等地にあり
閉店するとその地域にとって大きな打撃です
どうやって変えられるのか?
愛媛県にある「松山三越」が昨年末に大リニューアルしてオープン
「こんなの三越じゃない」11期連続赤字の地方店が仕掛けた"前代未聞のデパ地下"の狙い
挑戦が始まりました
なにせ、11年連続赤字店舗だったわけだから
小さな商圏で生き残り出来るか?
成功するか失敗するか、どちらにしてもモデルケースになるでしょう
どんなデパートなら通いますか? ~地方デパートの革新~
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