市川稔の米(マイ)情報

偽装米事件のゆくえ

やはり、この問題を再度取り上げないわけにはいかない。

イオン・ダイエーで販売していた、おにぎりや米飯類は国産米表示していたが、中国産米や国内の加工用米が大量に使われていた事件。

かつてない規模だったことが判明。

混入米飯4,477万食に上ると言う。

最初の発表から大幅に増えて、偽装は2005年頃から行われていたという。

こういう問題が発覚したらどうなるか?


企業にとって一番大切なのは「信用」という眼に見えない財産です。


信用が失墜すれば顧客が離れます。


顧客が離れれば会社は成り立ちません。

待っているのは「倒産」ということです。


今回、この偽装米を販売していたコメ会社は責任追及から逃れるためにも倒産しか道は無かった。

この2年以内に正規卸が表示偽装が発覚したのは3度目。

宮城の会社も大阪の会社も倒産しています。


今回の偽装の手口の新しい点は、マネー・ロンダリングならぬ、ライス・ロンダリングといわれるようなもの。


伝票だけの取引をする会社を通して、外国産米や加工米を国産米に化けさせる手口。


この問題は、構造的なことと、個別企業の問題に分けて考えることが必要だと思う。


まず、個別企業の問題として、国産米100%表示のコメに中国産米やアメリカ産のコメを混ぜていたこと。

主食用のコメではない加工用のコメ(当然、主食用より安い)を混ぜていたこと。

これは、顧客と社会を裏切る行為で断じて許される問題ではない。

バレれば、待っているのは「倒産」という二文字だけ。

倒産


もう一つの問題。


構造的な問題。


販売者は大手スーパーなどであり、製造しているのは大手パン会社の子会社の米飯製造会社。


そこにお米を卸しているという構図です。


典型的な下請け構造であります。


自社ブランドではなく価格決定権もありません。


コメの相場は毎年変動する。

購買側がこの価格でないと取引は厳しいと言います。

取引失いたくない一心で偽装をする。

偽装は許されない(待っているのは倒産)が提供した方だけが一方的に悪いのかどうか。

小生は業界に身を置く者として疑問に思う。


是非、


取引していた価格を知りたいものだ。


さて、この問題は消費生活に直結する大問題にも関わらず報道が小さい。


読売オンライン

Yahoo 朝日新聞デジタル

最後の一行が気になる。

「安全性が確認されているという」


???ですね。


この問題を報じた週刊誌を店頭から撤去した?


こちらからどうぞ


大量の小売店舗を持つ企業グループだから出来ること。

自社に都合悪いことを書かれたら「売らない」「売場から撤去」するというのはどうなのでしょう?


イオン側の発表

(安全性は確認されていませんという文字も)



最終製品を販売した会社に責任あります。


仕入れた製品におかしな部分あったからと中間製造会社に責任転嫁出来ません。


同じではないが、自動車のリコールだって部品製造会社に丸投げ出来ないでしょう。


この問題は注視する必要あり。


そもそも、

なんで中国米やアメリカ米を政府が輸入(政府輸入は関税なし)して利益を乗せて民間に売らねばならないの?


同じコメなのに、主食用と加工用、飼料用などに分かれるの?


そして、


こういう問題が起こるたびに担当の役所は元気になり・・・


焼け太りを許してはならない。



国民として注視しなければ。

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