市川稔の米(マイ)情報

同族会社・同族経営

不祥事や事故を起こした会社が同族経営が一因ではないかなどと云われていますね。

小生の考えを少し。

同族会社とは法人税法上の区分のことをいいます。

同族会社とは、株主等とその同族関係者 (株主等と特殊の関係のある個人や法人) を1つの
グループとし、これら3つのグループが所有する株式や出資金額の合計額が、その会社の発行
済株式総数又は出資金額の50%以上に相当する会社をいいます。

ある上場会社の社長が一族から続いて6代目にあたると。その一族が50%強の持ち株があれば同族会社と呼びますが、持ち株が数パーセントでは同族会社ではありません。
社長を一族で輩出してきたのは同族支配による人事権を事実上持っていたということでしょう。
同族会社ではなく同族による経営の会社ということでしょう。

未上場の中小企業はほとんど法人税法上の同族会社ですね。

会社がある規模になると選択を迫られます。

同族会社を維持するか、非同族会社にするかです。

ここがすごく大切だと小生は見ています。

会社を社会の公器とするならば上場会社にして資本と経営の分離をしなくてはなりません。
上場会社で持ち株比率が33パーセント以下なのに社長は人事権を持っているので息子を次期社長に据えたがります。うまくいっている例もたくさんあります。うまく行かないこともたくさんありますね。会社を大きくすると息子などが後を継ぐのが難しくなるのです。
2代目までは仮にうまくいっても3代目というのは難しいでしょうね。
優秀な人材であれば別ですが。

小生は会社はあまり大きくしない方がよいと思っています。

自分自身も経験あるし、多くの不幸を見てきたからです。

優秀なイタリア北部の中小企業。
1.商品は自社ブランドのオリジナル品
2.マーケットは世界の富裕層
3.経営はファミリー

会社の規模拡大を目標にしないということです。

自社をどうするのか? 自社の行く末は?

この選択はとても大切だと思います。

出張先にて。





いちかわみのる

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