市川稔の米(マイ)情報

市中相場(玄米)

このブログで何度か取り上げています

令和5年産の玄米

一般消費生活者、業務用利用ではほぼ白米で売買

米屋、米会社では玄米を仕入れて精米し異物除去して包装し販売します

米は一年一作

途中で足りないからと生産することはできません

在庫を食べてゆくわけです

政府はもしもの時に備えて政府備蓄米を上限100万トン持っています

足りないなら放出すればよいと思うが、昨年の作況指数公式には101

平年作だから需給状況は足りているはずだ

そういう見解のようです

でも、もし備蓄米放出すれば相場一気に冷えます

R5年産のお米は猛暑の影響かヌカ分が厚く、精米歩留まりがかつてないほど悪い

100の玄米を精米すると通常の1等米なら90では上がるのですが、
5年産は87とか86もあり
その分不足する

また、網下といって、粒揃えるために小さい玄米はふるいで落とすわけですが、そのお米「くず米」とか「特定米穀」と呼ばれるもの

これが5年産極端に少なかった

これも数十万トン

知り合いの米屋さんがある米卸から送られてきた価格表をFAXで送ってくれた

欠品の品種たくさん

出せる玄米の価格を見て驚きを通り越していた


売価より原料価格の方が高い

もし、玄米在庫無く新規で仕入しようとすればそうなる

まったく商売になりません

実際にはこんなバカ値で取引しているのはごくわずか



わたしは前々から「相場に頼る商売してはいけない」と云ってきました

そんなこと今云われてもと思う人多いでしょう


でも、そうしないと安定経営出来ません



それにしても、現実はすごいことになっていて


新米早場米7月終わりから出始め、8月には早場産地の米出る
出始めは取り合いだろうから高値必然だろう

問題はその後

作況にもよりますが

秋に仕入するところたくさんあり

どこがババ引くかということになりかねない・・・


作る人も売る人も安定取引する努力が必要です




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