官製市場
今朝の日経が中国国内の「官製市場」のことを記事にしていました。
中国では土地は個人所有ではありません。
だが、地方政府は土地利用権を売買することにより多額の金を得ている。
開発は強制力持っているので自由に絵が描ける。
市の財政のかなりの部分をそれで賄ってきたところが多い。
でもこれはいつまでも続かない。
開発により当局関係者は莫大な利権や裏金を作った。
中国ではしごく当たり前の話しです。
ただ、
そのやりとりが日本との間になると話しはややこしい。
「日本のコメをとりあえず20万トン輸出出来るようにしよう」
こういう話しが間違いなくあったのでしょう。
でなければ副大臣が公式会見の中で話すことはありえません。
従来の取り決め(中国側の意向)では燻蒸を求められており事実上の非関税障壁になっていた。
今回、事実上破たんした話しでは「燻蒸なし」で受け入れるとなっていた。
受け入れ先は国営企業である中農集団の子会社。
北京に常設する展示会場がその窓口になる。
野田総理が北京に行った時に副大臣の案内で工事中の展示会場に立ち寄った。
参議院で自民党の西田議員が追求していました。
「総理が顔を出すということはお墨付きを与えることになりますよ」
「ほんとうに大丈夫なのですか?」
「後で大変なことになりますよ」
ほんと、大変なことになりました。
西田議員 5月29日 ビデオレター
この問題は徹底的に解明しなければならない。
小生は一事業者として想うこと。
それは、
官製市場には気をつけなさい
ということです。
米業界で云えば、
新規需要米などがそれにあたります。
米粉用に作れば10aあたり8万もらえるから・・・
マーケット無視した官製市場は当然ながら破たんします。
新規需要作るなんて官製市場ができるはずがありません。
生産は補助金出せば作れるが、
需要は創れません。
補助金出すなら需要開拓の方に使うのが筋。
売れないものを作り続けるなんて・・・
第一、
官僚になったのは商売人とは一番遠い世界に行きたいからでしょ。
官僚に「お客さんの気持ち」が理解できるとは思えない。
需要を創るということはそういうことなのです。
ついでに、
エコカー補助金で国内のクルマ市場が元気。
そりゃ当然でしょう。
需要の方に税金ぶち込んでいるわけだから。
でも、
あと数か月で予算使い果たす。
その後は反動で落ち込む。
需要を先食いしているわけなので後が大変なのです。
「うまい話し」
と
「官製市場」
には気を付けましょう。
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