市川稔の米(マイ)情報

米産地からの訪問者

山形のある産地から訪問者がありました。

いわゆる、民間集荷業者です。

先代の社長は小生と一つ違いで食管法時代から存じ上げています。

その先代は町長5年目ということで、商売の方は奥様と息子さんがやっています。

32歳の若社長が来社されました。

これからどういうふうにしていけばよいか?


その地域は、

10ha以上の米農家はほとんどなく、1haか2haくらいの農地を持っている農家が多いとのこと。

当然のことながら、その面積では農業収入では生活出来ません。

農地の集約化はなかなか進みません。

なぜか?

米作りや農業で生計を立てているからではないからです。


そのところが都会にいる人や、


農業は零細で高齢化が進み後継者がいないから大変だ


と、さも分かったような解説をする人がいるから困る。


前日に書きましたが、米購入のアンケート調査を毎月やっていて、米は買っていない、もらっているという人が全体の四分の一くらいるのです。


そういう零細な農家は、飯米といって自分たちが食べる分、子供のところや親戚などに送る分、勤め先の人などから分けて欲しいと頼まれている分、

その残りを農協や民間の集荷業者に出すという構図が多い。

食管法がなくなり、食糧法に変わって来年で20年になります。


集荷業者という扱いも「食管法」の名残りだと申し上げました。


政府や全農あるいは全集という組織の下に位置していて、農家から生産されたコメを集荷して検査して保管する。

資金は上部団体から出るのでいわゆる手数料ビジネスですね。


そういう仕事というものはどんどん少なくなりました。


時代が変わったのです。


生産者も米作りで生計立てているところはほんの僅かです。


産地の業者もビジネスの根本から変えないと生き残って行かれません。


アドバイスさせていただいたことは詳しく書きませんが、やり方は残っている。



今度の米価はどうなるのでしょう?


という質問もありました。


そもそも、米価という言葉自体死語であると申し上げました。



米価というのは、政府が買い上げてくれる米の値段を意味しています。


誰かがどこかで決めた価格。


仕入値も決められない。


売値も決められない。


それではビジネスにはなりません。



置かれている立ち位置はどこか?


小生は「ポジショニング」と呼んでいます。


わが社の「存在領域」はどこにあるのか?



わが社の強みと弱み。



それをはっきりさせることから始まります。




小生の会社も次のビジネスステージに向けて作戦を練っているところです。

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