市川稔の米(マイ)情報

相場観


米の価格決定について疑問に思っていることを少し。

米価格形成センターであったり、入札制度などがありますが、他人頼り、相手頼りの感じがします。

そこに大手量販店や巨大コンビニチェーンなど価格決定の主導権が川下に移っていることも見逃せません。

米会社の存在価値が薄くなっているのはその辺にも原因があるのではないか?

産地・銘柄での表示であり、玄米価格が決められていては商売の面白みはないでしょう。

他人頼りの姿勢、長い間の食管制度で自分で考え判断することを忘れてしまったのではないだろうか?

相場観の欠落

でしょうね。

今年は(今年も)異常気象です。

制度とのからみも重要な要素でもありますが、需給関係や作柄、地域での特殊性、自社のおかれている立場、環境、実力など勘案して最適条件を見つけていかなくてはなりません。

動きがある時はチャンスの時でもあります。
リスクを最小にする知恵も必要です。

米生産者は異常気象、天候不順にそなえた技術の習得が極めて大事ですね。
技術と知恵を持った生産者は低温の時でも収量獲っています。

都内の米卸がまた1社廃業しました。

前にこのブログでも指摘した、最大手コンビニチェーンの米供給を打ち切られたことが最大の原因のようです。
取扱量の七割程を占めていたそうです。
その取引が消滅すれば経営維持は無理ですね。
又、残ったとしても将来はありませんね。

ここには相場感など存在しない取引です。

パッカーとして完全受注型ビジネスで、原材料相場とは無縁なビジネスになっていれば問題少ないですが、原材料相場リスクを持ち、在庫リスクを持ち、金利負担もさせられているビジネスなんて最悪のポジションでしょう。

船に例えれば、目指す目標を正確に定める。
進路を決定する。
チームで協力し仕事を分担する。

船長は気象条件など判断しながら決断を下してゆく。


相場感を養う訓練が必要かと思うのです。



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