今年は「26年ショック」というか、相場暴落で生産者の方々がどういうふうに捉えているか知りたかった。
誰だって、個人でも法人でも「売り手」の場合は「値よくたくさん」売れればこんな楽なことはない。
どんな業界でもそれぞれは熾烈な競争をしているわけでありまして。
お米の生産にはあらゆる方策が実施され税金を投入し続けている。
農業全体で見ても、国内農業生産額およそ8兆円くらいに対して農水省の予算だけでも2兆数千億ある。
H24年産を理由なき概算金引き上げして狂ったというのが多くの人の意見だ。
販売業界も25年に続き、26年も親不孝相場に泣かされ赤字になるところが大半だ。
さて、生産現場ではどうなっているか?
「ナラシ対策」に加入し積立を行っていれば下落分の90%は補てんされる。
ただ、最大積立金を1として国が3の金額が上限ということのようだ。
基準価格(全農相対価格)-手数料(JA・全農)=生産者販売価格
基準価格がくせもので、25年産などは基準価格は高止まりして実勢取引価格はそれよりかなり安かった。
手数料は税込でおよそ2800円(1俵)
生産者価格は過去5年の中で、一番高いもの、一番低いものを除いた3年の平均価格。
25年産はほぼ同じだったので値下がりでの補てんはない。
26年産はさすがにこれだけ概算金下がれば一般米の取引価格は下がるだろう。
ナラシ対策に加入していれば補てんはある。
ただ、実施されるのは取引価格をみてからだから、翌年の6月頃になるだろうか。
26年の対策として、ナラシの積立をしていない生産者に国が出す分の半分が出るそうだ。
どちらにしても生産者に対しては至れり尽くせりの感がある。
販売業界にはなにもない。
23年、24年などは戸別所得補償もあり相場も上がった。
当然手取りは増えたがあたりまえと思っているので満足感はない。
26年は相場も下がり所得補償(主食用は10aあたり7500円)も半分に。
しかし、認定農家なら上記のナラシという制度もあり。
専業農家が先にまいってしまうのがまずい。
23年、24年、25年も農業機械は空前の売れ行きだったそうで・・・
目先のお金というか相場というか、補償というか。
26年のようななれば逆になる。
ここは、
複数年決算
ということで捉えないといけないのでは。
単年度
で見るから良い時は出費し悪い時はシュンとなる。
そんな余裕はないと言われるかもしれないがそうする他はない。
ここで、政府がお得意の「緊急○○対策」をやらないことを祈る。
それをやればまた緊張感無くなり問題を先送りするだけだ。
追伸
今回まわった先は皆さん前向きな人が多く。
悲壮感はそうない。
大変お世話になりました。
ありがとうございます。
最新の画像もっと見る
最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2004年
人気記事