蛙を暑い湯に入れたら飛び出るが、ゆるいお湯なら気持ちよく入っている。だんだん温度を上げるが蛙は出ない。ぬるま湯から出れないのだ。そうして蛙は「ゆで蛙」になるというたとえ話。
自分も経験ある。
なんとかこのまま続かないものかと・・・
世の中そんなに甘くない。
かつて小生は会社経営で地獄の1丁目付近をうろついた。
それは体験しなくてはわからない心境だと思う。
小生も米関係から抜け切れないので「ゆで蛙」の一員かも知れない。
ネット関係のチャネルに注力しているのもそのひとつ。
おむすび屋の展開も大きな路線変更。
米を扱うにも、産地で玄米を集荷販売するビジネスと白米で販売するモデルはまったく変わる。
消費地で販売するにも卸売りと小売ではまったく異なる。
卸売りでも販売先によって内容がまったく変わるし。
価格帯ということで見ても違いは大きい。
玄米や白米は保管状態さえ整えばすぐには腐らない。
米販売と「おむすび販売」が根本的に違うのはそこにある。
明日は売れない商品を販売するのだ。
別の見方をすれば商品在庫は無い。
米販売の延長にあるものではありません。
まったく異なるビジネスだと思っています。
コメビジネスは在庫があり売掛があるところが多い。
取引条件も限りなく現金に近い場合がほとんど。
当ブログでも書いた「食の外部化」が進んでいる。
外食は価格も下がったので全体市場規模は縮小している。
一方、中食は増え続けている。
スーパーの競合は同業者ではない。
コメ会社の競合も同業者ではない。
価格を安くすれば売れる。
もっと安くすれば売れる。
あぁ、勘違い。
必要としないものはタダでもいらない。
逆に、欲しいものは探してでも並んででも買う。
生活スタイルの変化、消費構造の変化。
この変化に対応できない企業は消えてゆく。
街に「下駄屋」は無いでしょう。
樽屋もほとんど無い。
呉服屋もほとんどないね。レンタルが主流になった。
よく聞く言葉。
減る減ると言ってもまったくコメを食べなくなることはないねぇ~
なんて。
まったく食べなくならなくともウチの商売が残るかどうかは別の問題なのだけど・・・。
商売、経営がうまくいかないのは景気のせいではない。
環境変化、お客様の変化、構造的な変化に対応できるかどうかだと思う。
もちろん、変えない経営理念をしっかり持って。
ゆで蛙にならないようにしましょう。
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