市川稔の米(マイ)情報

消費構造の変化 クルマ編

自動車の登録は税金の関係もあるのですべて数字が公表される。

日本の自動車メーカーは世界のマーケットを対象にしています。

しかしそれも、日本という富裕な国内市場があるから優位に戦えているという現実もあります。

日本のクルマ産業、あるいはクルマ関連産業は大きな位置を占めている。

国内でクルマが売れない。

06年度の数字が発表されました。

軽自動車を含めて約561万台。前年比4,1%減。

軽を除く登録車(なぜ軽を除くのかわからない)では前年比8,3%減。
29年ぶりの低水準。
ピークの1990年と比較すると約40パーセントも少ない。

06年販売に軽が占める割合は実に36パーセントに達する。

登録車  3,587,930(▲8,3)
軽自動車 2,030,570( 4,2)
合 計  5,618,500(▲4,1)


従来は景気が悪いからクルマが売れない

そう捉えられていた傾向が強い。

この傾向も消費構造の変化であると小生は思います。

新車の平均使用年数は11年を超えた。
日本車の品質はよいので壊れないし。

クルマより優先順位が上のコトやモノがあるということです。

年齢構造の変化で若者が少ない。
初めてクルマに乗る人口が減っていることも大きい。
また、その世代がクルマより楽しいことがたくさんあるのです。

大都会の若者と田舎暮らしの若者ではかなり違いますが。
田舎暮らしではクルマは必需品です。
大都会では交通機関も発達しています。
第一、クルマを置く場所もない。


小生のような団塊の世代前後はクルマはあこがれでした。
余談だが、中学生の頃にはエンジン音でどこのメーカーのクルマか分かった。
もちろん、車種も少なかったけど。
中学生の時には近くの河原でダットサンを運転していたものだ。


今の若者を見ると、クルマに対する興味の持ち方がかなり変わったと思う。

女性は取り回しが楽なので軽に人気がある。

サラリーマンの若いオトーサンは趣味的なクルマなんてとんでもない。
子供も、時にはジジババも乗れるワンボックカーが主流。
団塊世代もクルマは好きだが、これからの収入や生活のことを考えたらクルマを買い換えるというには(?)かな。


日本のメーカーは国内市場と国際市場を相手に戦っています。

工場は世界各地に設けています。
国際企業になりました。

国内マーケットは成熟期を迎えました。
台数を伸ばすということは事実上難しいことになったのです。

軽自動車とレクサスが市場を反映しているようでおもしろい。


自販連のホームページ

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コメント一覧

市川 稔
狙うはロングテール商品
カクチャン

さまざまな分野で消費構造の変化が起きています。

クルマのような単価の高い商品だと分かりやすい。

魅力ある商品作りという最重要課題もあります。

どういう人に買って欲しいかということもすごく重要。

中小企業は大きなマーケットを狙うとケガします。
うまくマーケットを掘り起こせば大企業の資本力でひねりつぶされてしまいます。

ニッチなマーケット。

恐竜のシッポ。ロングテール商品が良いですね。

カクチャン
消費構造
日本の自動車マーケットは成熟期から衰退期ということで国内市場は大変ですね。先日、車屋の友人と話していたら、日本車の売上台数は、まだまだ伸びると言っていました。それは国内ではなく、インドをはじめ世界中には、車の所有が少ない国がいくらでもあるから、という事です。もちろんその中でも競争はあるのでしょうが、外野から見て我々もニッチでもいいから市場性がある商品構成の必要性を感じました。
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