市川稔の米(マイ)情報

波乱の秋

この秋はどうなるのだろう?

相場はどうなる?

どこに行っても秋の情勢はどうなる?
25年産米のゆくえのこと聞かれます。


それは誰にも分からない。


予測は出来る。

当たるかどうかは分からない。


24年の価格つり上げ作戦は失敗したことは事実ではないか?

何度も指摘しているように、秋の価格は「概算金」がベースになります。

JAへ「完全委託販売」を一任する場合支払われるお金のこと。

「概算金」とか「仮渡金」と言われます。

JAでも買い取りする米もありますが、その他の業者が買い取りする場合は概算金にいくら上乗せするかで決まります。


「在庫を持つ」

「在庫を持たない」

これは決定的な違いがあります。


一年一作のものを在庫持たないということは秋にすべて売却して終わりというもの。

「お客を付ける」

という感覚ではなく、相場で売り飛ばして終わり。

リスクは少ない。

こういうビジネスに徹するのもひとつ。


一般的には在庫も持ち通年で販売して行く。

以上は玄米の場合を想定しています。


最近の相場は年の途中で暴落や暴騰があります。


実に不安定なことになっています。


24年産の業者間取引の相場は暴落しています。

昨年の同時期は暴騰していました。


お米の相場を占うひとつに早場米の概算金があります。


先行指標になるからです。


代表銘柄は宮崎コシヒカリ

25年産概算金は


7月23日まで14.000円

次は13.000円

8月以降12,000円


昨年より2~3千円安い?


「在庫少ない時は欲しがる米」

「在庫じゃぶじゃぶの時は敬遠される米」


小生の会社は扱っていないので買わない。


話しによると「買い」はそうとう弱いそうだ。

宮崎コシや千葉コシなど早場の米は「時間差」が最大の「ウリモノ」であります。


他が出る前に売り飛ばし早い段階で勝負を決め終わりにする。

在庫抱えると損する確率高いからだ。


25年産が出るようになると24年産の行き場が少なくなる。

業務用米はコスト安ければ使ってくれるのでそちらに流れるだろう。


かなりの安値で・・・


そうなると一般的に考えると25年産の足は遅い。


「買い」が弱い。


JA全農が高い概算金を提示するとどうなるか?


24年も高い概算金と追加払いあったが売れ残りを処分して平均販売金額で相殺するので実態はまだ分からない。


結局は「完全販売委託」した農家が精算されるわけでありまして。



まぁ、以上は一般的な話し。



商売というもの(農家も商売ですよ)は差別化だと小生も子供の頃から云われていました。



他と違うことをする。


リスクを最小に抑える。


出口(売り先を確保する)戦略を考えておく。


この秋は荒れた秋になりそうな予感。

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