市川稔の米(マイ)情報

高齢者のマーケットⅡ

小生が代表をしている勉強会があり出張していました。その中の一こまの話しです。

人口20数万人の街に巨大なSC(ショッピングセンター)が出来ました。地方都市で、自動車やエレクトロニクスの工場があるわけでもなく、全国的にみても、少子高齢化の先端を行くような街です。

人口は増えない。高齢者人口比率は増える。子供人口は減る。労働人口は減る。
具体的には、20才から59才までの人口は、2006年を基準にすれば、これから10年で682万人減り、20年では1,036万人減ります。
一方、60才以上はこれから10年で711万人増えるのです。

地方都市はその変化の先端を行っているわけです。


そういう街に、年商規模300億円弱の郊外型SCが出現すれば、商業環境も激変してしまいます。

今でも衰退の一途をたどっていた、中心商店街はさらに落ち込み、個人で営業していた、商店や飲食店は店主の高齢化にともない閉店することが目に見えているというのです。

自分のビジネスのあり方を根本から変える

そう決心したと云うのです。

時代と環境の変化に対応するのが経営でもありますので、自ら経営する会社の舵取りを変えてゆく勇気に拍手です。

どういうビジネスにするか計画中ですが、基本は「高齢者世帯に近づく」というものです。

さて、これから10年は労働面でも消費面でも「高齢者」を主役にするところが時代の先端企業ということになります。







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