
2008/4/17の出来事
第5回目は、福岡市博物館・染色シリーズ-絹の艶めき・金の煌めき-へ行ってきました。
下克上の戦乱の世が終わり、やっと、庶民が流行を作り出して行く時代になった江戸時代の着物が展示されていました。
写真は、福岡市博物館所蔵の、手の込んだ見ごたえのある寛文小袖「桧垣山吹文様小袖」の部分で、浅葱色の色糸で山吹の花を刺繍したものです。
仮絵羽(カリエバ)という工程を踏んで、小袖というキャンバスに花や、文字、流水などを絵画のように配した寛文小袖と呼ばれる着物と、能装束の上着類にあたる唐織(カラオリ)、法被(ハッピ)など、江戸時代の美術品、全部で11品を鑑賞しました。
美術品の展示数は少なく、狭い展示室であるところがとても良く、その美しさに皆さん見惚れ、じっくりと鑑賞することができ、大満足の鑑賞会となりました。
保存状態もよく、浅葱色、紅色、紫色など、美しい染色もさることながら、艶やかな絹の美しさ、文様の美しさ、金糸の煌めきも素晴らしかったです。
さらに、現在の着物に引き継がれている、寛文小袖の特徴である“余白”をうまく使った大胆な絵柄に感心するばかりでした。
福岡県在住の方、日本の色めぐり会に体験参加してみませんか?
第7回目はミステリー・ツアー、6月19日(2008年)に予定しています。