●美肌効果
マカに含まれるアルギニンには、成長ホルモンの分泌を促進することによって、老化を予防する効果があります。
皮膚や筋肉、骨、血管などをつくる細胞の新陳代謝は、成長ホルモンによってコントロールされています。
成長ホルモンの分泌は、20歳頃から徐々に減少するため、老化が進行してしまいます。
皮膚で老化現象が引き起こされると、しわやたるみとなって肌の表面に現れます。
新陳代謝が衰えると、古い角質が肌の表面に蓄積されたままになるため、肌荒れが引き起こされやすくなります。
このように、老化を予防するためには、成長ホルモンの分泌量を増加させることが重要となります。
アルギニンは、成長ホルモンの分泌を活発化させる働きがあるといわれており、アルギニンが含まれるマカを摂取することで、肌の老化予防に役立てることができます。またマカには紫外線によるメラニン産生を抑制する他、紫外線照射による皮膚のダメージを和らげる働きも報告されており、肌を守る効果が期待されています。
その他にも、マカには肌を健康に保つ栄養素が豊富に含まれています。
ビタミンB群は、皮膚の新陳代謝を促進し、肌に弾力性をもたらします。
そして、ビタミンEには、血行を促進することで肌の血色を良くする働きがあります。
また、マカに含まれているミネラルのひとつである亜鉛は、成長ホルモンの分泌を促進し、新陳代謝が正常に行われるよう働きかけるため、若々しい肌を保つ上で重要な成分です。
●更年期障害による症状を改善する効果
更年期障害は、女性ホルモンのバランスが乱れることによって引き起こされます。
女性ホルモンはふくよかな体つきや、妊娠・出産といった生殖活動を行うために分泌されます。
しかし、年齢とともに卵巣の機能が衰え、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの分泌が減少することによってホルモンバランスが乱れてしまい、様々な不快症状が現れる更年期障害が引き起こされます。
更年期障害になると、顔のほてりやのぼせ、発汗、肩こり、頭痛などの身体的な症状に加えて、イライラ、不安、憂鬱など、精神的な症状がみられます。
また、無理なダイエットやストレス、喫煙、睡眠不足などの生活習慣が原因でエストロゲンの分泌が減少するといわれているため、若い女性の場合でも、更年期障害に似た症状が現れることがあります。
マカには更年期障害であるうつ症状や不安症を和らげるほか、骨粗しょう症の予防にも役立つことが報告されており、更年期障害予防効果が期待されています。【3】【4】
●動脈硬化を予防する効果
動脈硬化は、血管が老化してしまうことによって引き起こされます。 この血管の老化は活性酸素の増加が原因だとされています。
動脈硬化により血管が細くなり血栓ができやすくなると、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気になる危険性が高まります。
体の中に入ってきた細菌やウイルスを退治してくれる働きを持つ活性酸素は、人間の体にとって必要なものですが、増えすぎるとその強力な作用により細胞を傷付けてしまうため、病気や老化の原因となります。
活性酸素は、大気汚染や紫外線、ストレス、喫煙、食品添加物の過剰摂取などが原因で増加するといわれており、現代人の生活環境は、活性酸素によるダメージを受けやすいのです。
マカは、活性酸素による体のサビつきを予防する抗酸化作用があり、この血管の老化を防ぐことによって、動脈硬化を予防する効果があります。