寿命のちっともやって来ないバサマ(母)は今日も朝から憎たらしさ満開で「内線プー」が鳴り響きます 半期に1度の伊勢丹デパートの「解体セール」へ連れて行け、との命令です。お中元のセットのお品を、1コ1コバラバラにしてお安く売るのです。伊勢丹も庶民の小さな財布を狙って罪な事をするものです。油性マジックででっかく丸印を付けた広告を右手に、左手には酸素ボンベを引っ張り食品売り場を縦横無人に駆けずり回ります。何がイヤって46歳にもなってでっかい声で「○○子ぉ~、コッチコッチ」と叫ばれる事ほど憎しみが沸く事はありませんっ しかもバサマの周りや通る通路ではアチコチから「イテッ」「イタイッ」の声が‥バサマの酸素ボンベに引かれた犠牲者達です 皆様に謝りつつバサマの後ろからカートを引いてお供です。ハムと海苔の缶がゴロゴロ、コーヒー2箱に漬物セット、味噌に素麺、閉めはお米です。バサマを見ると頬が紅潮しご満悦の様子‥十八番の「芸者ワルツ」も飛び出します やがて力尽きた私の顔色が悪くなったところで「すし清」で一休み‥ってここでも横からバサマの箸が飛び出します。「あんたのガリ頂戴っ」 あ~、バサマはホントに生きてるのね、幻だったら・・・・・気の休まる時がありません 家に帰りフト気が付けば我が家のお米が無くなったところでした。バサマの家にもらいに行くといつになく恩着せることもなく「今日、美味しいお米買ったからコレ持ってきな」と私の手に1袋。ふふ、今日1日、相当嬉しかったんだな、年寄りめ、ケケ・・・ 笑った私がバカでした。手にあるお米はバサマの家の納戸に随分前から転がっていた古~いお米です「嫁だったら首絞めてるからねっっ」 捨てゼリフを残し脱兎の如く逃げ帰ったのでした。ホントに疲れた~~~ (写真:名前を呼ばれたシルク‥)