モルモットの腫瘤

先日モルモットの背中にできたできものの摘出手術をしました。

写真はそのできものです。

結構大きなものでした。
毛で隠れていて気付くのに時間がかかったようです。

無事すべて摘出できました。
組織検査の結果「毛母腫」という毛の根元の細胞の良性腫瘍でした。

モルモットはストレスに弱いのと、抗生剤に弱いので術後心配でしたが、
少し食欲が落ちたくらいで回復してくれました。

動物は手術をすることを理解しません。
そのため、術後の回復も考慮して手術に向かいます。
無事摘出でき抜糸も無事終わりました。
よかったです。

若き大臣にエール

先輩であり友人でもある獣医師が本日大臣になった。
おめでとう。
彼のことをエールとともに書きたいと思う。

彼とのエピソードは多くあるが、
いくつか紹介する。

20年ほど前、私が勤務する動物病院にラブラドール・レトリバーがカーテンを飲み込んでしまったとのことで来院した。
彼はすでに政治の世界に進んでいたが、その時は落選していたため臨床獣医師として私と業を共にしていた。
カーテンを飲み込んでしまって、犬の一般状態はすごく落ち込んでいた。
すぐに手術をする必要があった。
その時彼はそれ以降の外来診察をストップし、私との緊急手術を開始する決断をした。
胃腸切開を繰り返し、私たちはすべてのカーテンを摘出した。無事犬は元気を取りもどし生還した。
彼の決断がなく緊急手術をしなければ、その犬は生きてなかったと思う。

臨床家の技量は一瞬の正確な判断力を持っているかである。
臨床医の決断は一時の時間の余裕がなく、決断を誤ると生死に関わってくる。
まして、麻酔下の動物の手術はリミットが決まっている、
すばやい判断力が求められる難しいものである。
何をやらないといけないか、優先順位を決めて、クリアーしていく。
待ったなしでの時間との勝負をしていく。
その正確な判断力を彼は私以上にもっている獣医師であり、
私が頭の上がらない臨床獣医師の1人である。

2つ目のエピソードは、
彼がはじめて開院した川崎の動物病院の出来事である。
私はそのころ大学に所属していたが、彼が開院するとのことで手伝いに行った。

その時、床が汚れていたので、掃除するとのことになった。
疲れていた私は、足で拭き掃除をした。
しかし、彼は手でていねいに床を拭いていた。
私が足で拭いていたところを、ていねいに隅々まで手で拭いていた。
私に対してそのような拭き方を訂正することなく、彼は一生懸命拭いていた。
彼の行動にハットさせられた。私は恥ずかしい気持ちになった。
おそらく、初めて開院した病院を大切にする気持ちからだったと思う。
大切にする姿勢を教えてもらった。

休み時間に病院前にかざる植物のプランターをホームセンターに一緒に買いに行った。
DIYをしながら2人で病院入り口横に取り付けた。
今の私の動物病院前にも植物を植えたプランターを置いている。
彼の植物自然を大切にする気持ちを引き継いでいる。

彼はそのような中でもいつでも楽しんで仕事をしていた。
またまわりの人たちを幸せな気持ちにしてくれた。

そんな彼が日本を背負う大臣になった。
何事にも一途な彼が日本のために大臣になったことは、
本当に心強いし、いくつか書いたエピソードのように、
これからは皆様方日本を幸せにしてくれると思う。
そのような彼を今後は皆様方に支えていただきたいと思う。

今回任命された経済再生担当相は新型コロナウイルス対策も担うとのことで、
彼に最適なポジションであると思う。
獣医師の彼はウイルス学に精通しているので、これから日本が新型コロナ感染症を克服しつつ、経済活動を進めていくための舵取りをしっかりしてくれると思う。

一つ気がかりなことがある。
彼はテレビ、国会などのコメントをするとき一生懸命で、怖い顔をすることがあることだ。

私は手術をするときは笑わないようにしている。
スタッフにも笑わないように指示している。
万が一のことがないようにである。
おそらく、臨床家の彼もそのような気持ちから政治の仕事をしているときは笑わないようにしていると私は思う。もともと顔が濃い彼なので、笑わないと怖い顔になってしまうのかもしれない。
私も飼い主さんからぶっきらぼうだとか、笑顔がないと言われるときがある。
実際の彼はやさしい人です。
ちなみに私もやさしいですよ。

長くなりましたが、最後に
彼は私が会った人の中でも尊敬する人の一人です。
彼は皆様国民のために全力で大臣の仕事をしていくと思います。

皆様方若き大臣の彼に心温かい応援よろしくお願いいたします。