地獄そのものは比べようがなく どちらが苦しいもなにもなく どうであれそれは兎にも角にも地獄で 記憶 深い深い井戸の底に捨て 封じ込めた筈のそれは いつまでも纏わりつく 忌まわしき皮膚の記憶 一瞬でこの身を焼き焦がす憎悪の炎 行き場のない衝動 こらえこらえこらえこらえこらえ続ける 拳を握りしめる 歯を食いしばる 衝動が去り切るのをただただひたすらに待つ じっと身じろぎひとつせず それは孤独の中で 飼い馴らすしかないもの…