満足度:★★★★☆【4.5点】
『ビリギャル』を教室23人の生徒に置き換えた奇跡の実話。
◆
治安の悪化が深刻なメキシコの町を舞台に、学力が国内最底辺の小学校にやって来た新任教師が、
型破りな授業で生徒たちの考える力を引き出し、全国トップクラスへと飛躍的に向上させた
奇跡の実話を映画化し、本国メキシコのみならず全米でも大ヒットした感動ドラマ。
<allcinema>
◆
分かり易い観点から『ビリギャル』を出したけども、メキシコ国境近くのこの町は
治安が悪く、ギャング抗争で路上に死体がころがっているのは日常茶飯事ということと
貧困でヤングケアラーもこの町では当たり前で、平和ボケした日本とは環境がまるで違う。
貧困格差に勝てず、ゴミ拾いの日銭で生活する子、赤ん坊の面倒を見る子や
ギャングの兄に仲間入りを強要されてる子と、ざっくりこの三人の生徒に焦点を当てており
それぞれ三人が抱える無慈悲な生活環境に、こちらはいたたまれない気持ちになってしまう。
そうしたなか、学力が国内最低レベルの小学校に赴任してきた教師が奇跡を起こす。
コレア先生の授業は、これまでの常識を覆すような斬新な形で行われていくのだった。
彼は教壇に立つこともなく、教室には整然と並ぶ机や椅子もほとんど意味を持たない。
生徒は全員が床に座り、輪になって集まりながら一つのテーマについて自由に意見を交わし合う。
このスタイルは、一般的な学力向上を目指す教育法とは大きく異なるため
校長をはじめとする学校側からの不安の声も絶えなかった。
しかしながら、このユニークな環境において、生徒たちは少しずつ自ら考える力を養いはじめ
内から湧き上がる意欲を発揮するようになっていくのだった。
画一的な教育から逸脱したこの試みは、生徒一人ひとりが自らの可能性を発見する場として、
彼らの関心を驚くほど引きつけ始めていったのである。
結果として、ラストの学力テストを前に、コレア先生が放つ励ましのことばにはグッとくる。
そして、エンドロールのテロップで教え子たちの信じられない数値が表示され
この教室の生徒のお陰で学校全体が底上げされたのは凄いことだし
なかでも、ゴミ拾いの子は国内最高峰の結果を出したということにもう涙腺決壊となる。
これは、年度末を締めくくる意味では最後にいい映画に出会ったな~という感じで…
いや待て!来週の『グレース』が本当の最後の作品になるから、まだ分かりません。
◆
【今週のひと言】
・ゴミの集積場の傍らのトタン小屋で暮らす病弱な父と娘(パロマちゃん)が
かなりの美人さんなのが作品に華を持たす(←小学生に、変態か)
・このパロマちゃんって独学で天体望遠鏡をゴミの中の部品から自作した天才さん。
・コレア先生が校長にボソッと言う「天才がそこにいるのに埋もれているんだ!」
このゴミ拾いのパロマちゃんこそメインとなる子で、親に隠れて夢を持っていた。
・ある日の授業で先生から質問「1から100をすべて足すといくつになる?」
これを間髪入れずに即答したパロマちゃん。
コレア先生は驚きながら「どうやった?」これに対し彼女が言う計算方法が凄かった。
1+100のように端っこ通しV字型に足すと101でそれの50倍ってこと。
これ(インド人もびっくり)←インド式もびっくりだろ?←インド式だったりして(笑)
・母親から「来年から学校に通わず赤ん坊の面倒をみて!私は働きに出るから仕方ないの」
これに無言で頷くしかなかったルペちゃんは哲学に興味津々で自ら大学の図書館に出向き
哲学書を借りに行くほどの勉学少女だったが、それを断たれたことが辛すぎる。
・ギャングの兄の影響で荒んだ生活で、しかもバッグに銃を持たされていたニコくん。
ある日、友達の(天才)パロマちゃんをからかっているギャングのひとりを撃ち抜いたことで
揉み合いとなり自身も銃撃に倒れる。
・それぞれ切なくも悲しいドラマがあったが、唯一パロマちゃんは全国区の知名度となり
その後は奨学金や家を無償で受けることになり、念願のNASAへの一歩となっていく。
・ちなみに2012年の実話なので、あれから12年経ってるから今が気になるわ(笑)
-----------------------------------------------------------------------------------------------
監督:クリストファー・ザラ
脚本:クリストファー・ザラ
音楽:パスクアル・レイエス、フアン・パブロ・ビリャ
出演:エウヘニオ・デルベス、ダニエル・ハダッド、ヒルベルト・バラーサ
『型破りな教室』
『ビリギャル』を教室23人の生徒に置き換えた奇跡の実話。
◆
治安の悪化が深刻なメキシコの町を舞台に、学力が国内最底辺の小学校にやって来た新任教師が、
型破りな授業で生徒たちの考える力を引き出し、全国トップクラスへと飛躍的に向上させた
奇跡の実話を映画化し、本国メキシコのみならず全米でも大ヒットした感動ドラマ。
<allcinema>
◆
分かり易い観点から『ビリギャル』を出したけども、メキシコ国境近くのこの町は
治安が悪く、ギャング抗争で路上に死体がころがっているのは日常茶飯事ということと
貧困でヤングケアラーもこの町では当たり前で、平和ボケした日本とは環境がまるで違う。
貧困格差に勝てず、ゴミ拾いの日銭で生活する子、赤ん坊の面倒を見る子や
ギャングの兄に仲間入りを強要されてる子と、ざっくりこの三人の生徒に焦点を当てており
それぞれ三人が抱える無慈悲な生活環境に、こちらはいたたまれない気持ちになってしまう。
そうしたなか、学力が国内最低レベルの小学校に赴任してきた教師が奇跡を起こす。
コレア先生の授業は、これまでの常識を覆すような斬新な形で行われていくのだった。
彼は教壇に立つこともなく、教室には整然と並ぶ机や椅子もほとんど意味を持たない。
生徒は全員が床に座り、輪になって集まりながら一つのテーマについて自由に意見を交わし合う。
このスタイルは、一般的な学力向上を目指す教育法とは大きく異なるため
校長をはじめとする学校側からの不安の声も絶えなかった。
しかしながら、このユニークな環境において、生徒たちは少しずつ自ら考える力を養いはじめ
内から湧き上がる意欲を発揮するようになっていくのだった。
画一的な教育から逸脱したこの試みは、生徒一人ひとりが自らの可能性を発見する場として、
彼らの関心を驚くほど引きつけ始めていったのである。
結果として、ラストの学力テストを前に、コレア先生が放つ励ましのことばにはグッとくる。
そして、エンドロールのテロップで教え子たちの信じられない数値が表示され
この教室の生徒のお陰で学校全体が底上げされたのは凄いことだし
なかでも、ゴミ拾いの子は国内最高峰の結果を出したということにもう涙腺決壊となる。
これは、年度末を締めくくる意味では最後にいい映画に出会ったな~という感じで…
いや待て!来週の『グレース』が本当の最後の作品になるから、まだ分かりません。
◆
【今週のひと言】
・ゴミの集積場の傍らのトタン小屋で暮らす病弱な父と娘(パロマちゃん)が
かなりの美人さんなのが作品に華を持たす(←小学生に、変態か)
・このパロマちゃんって独学で天体望遠鏡をゴミの中の部品から自作した天才さん。
・コレア先生が校長にボソッと言う「天才がそこにいるのに埋もれているんだ!」
このゴミ拾いのパロマちゃんこそメインとなる子で、親に隠れて夢を持っていた。
・ある日の授業で先生から質問「1から100をすべて足すといくつになる?」
これを間髪入れずに即答したパロマちゃん。
コレア先生は驚きながら「どうやった?」これに対し彼女が言う計算方法が凄かった。
1+100のように端っこ通しV字型に足すと101でそれの50倍ってこと。
これ(インド人もびっくり)←インド式もびっくりだろ?←インド式だったりして(笑)
・母親から「来年から学校に通わず赤ん坊の面倒をみて!私は働きに出るから仕方ないの」
これに無言で頷くしかなかったルペちゃんは哲学に興味津々で自ら大学の図書館に出向き
哲学書を借りに行くほどの勉学少女だったが、それを断たれたことが辛すぎる。
・ギャングの兄の影響で荒んだ生活で、しかもバッグに銃を持たされていたニコくん。
ある日、友達の(天才)パロマちゃんをからかっているギャングのひとりを撃ち抜いたことで
揉み合いとなり自身も銃撃に倒れる。
・それぞれ切なくも悲しいドラマがあったが、唯一パロマちゃんは全国区の知名度となり
その後は奨学金や家を無償で受けることになり、念願のNASAへの一歩となっていく。
・ちなみに2012年の実話なので、あれから12年経ってるから今が気になるわ(笑)
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監督:クリストファー・ザラ
脚本:クリストファー・ザラ
音楽:パスクアル・レイエス、フアン・パブロ・ビリャ
出演:エウヘニオ・デルベス、ダニエル・ハダッド、ヒルベルト・バラーサ
『型破りな教室』
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