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ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち

2019年09月28日 17時18分02秒 | 映画 は行
評価★★★☆【3.5点】




『マネーボール』>『マネー・ショート』>本作の評価順です。
まあ、『マネーボール』は野球選手の話とジャンルは違うけど。



ニューヨークでトレーダーとして活躍する
ヴィンセントと従兄弟のアントン。
折しも業界では、株の高頻度取引が注目を集め、
より高速での取引を目指して0.001秒を争う
熾烈なアクセス短縮競争が繰り広げられていた。
そんな中ヴィンセントは、カンザス州にあるデータセンターと
ニューヨーク証券取引所のサーバーを結ぶ
光ファイバーケーブルを直線で敷設できれば、
従来のアクセス時間を0.001秒短縮できると思い立つ。
それが実現すれば確実な利ざやを得られ、
ノーリスクで巨額の利益をあげることができる。
さっそくアントンとともに、
この壮大なプロジェクトの実現に邁進するヴィンセントだったが、
そんな彼らの前には予想を超える数々の困難が待ち受けていた。
<allcinema>



『マネーボール』や『マネー・ショート』はデータ解析メインで
その筋の達人らによるパソコン上の秘められたデータを
いかに読み取るかが見せ場だった。

本作も、その流れでデータ解析による凄腕トレーダーらの
サクセス・ストーリーだと思っていたら
意外にも0.001秒の通信速度を速める光回線工事メインで進む。

工事を巡りさまざまな苦難を乗り越えながら奮闘する男たち
他社より速い通信速度を得れば、理論値で年間5億ドルの
利益を得るというこのプロジェクトは果たして成功するのか。

ジェシー・アイゼンバーグの相変わらずの早口と
映画の通信速度がマッチしているのもなんだか可笑しい。

しかしながら本作、期待値ほどではなかった原因のひとつは
通信速度により証券取引所との優劣が分かりにくい点だ。
これは実際にトレーダーの経験あるいは株取引でもしなければ
その世界観が伝わってこない。

もう少しシロウトにも分かり易い説明表現が欲しいところだ。
ラストの切なさも若干空回りしているように見えてならない。



【今週のツッコミ】

・証券取引所の仕組みから説明してくれたらありがたい(笑)

・アメリカドル5億と言えば日本円で約500億円か。

・髪の毛を剃ってハゲ頭で猫背のオタクが意外にお似合いの
 アレキサンダー・スカルスガルドだった。

・久々にスクリーンで見たサルマ・ハエック。
 相変わらずスタイル抜群でお綺麗ですね。

・工事業者とのトラブルも瞬時に片を付ける機転の速さ。
 ジェシー君は早口だけじゃないぞ(←役柄ですから)

・変換器のタイムロスを引き算してやっと出た答えに
 なんだそこかよ!アルゴリズムじゃないやん。

・牧場主を口説き落とす必殺口撃を見せていたら
 間違いなく作品評価ももっと上がっていたことでしょう。
 ラストも生きてくるだろうし。。。
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監督:キム・グエン
脚本:キム・グエン
音楽:イヴ・グルムール
出演:ジェシー・アイゼンバーグ/アレキサンダー・スカルスガルド/サルマ・ハエック

『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち

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2 コメント

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Unknown (mariyon)
2019-10-07 20:15:17
株式とか知らない人間には
ただただ、すごい話だぁ~~でしたが、
原作本にちょっと興味がわきました。
株式市場って、こんなにもコンピューターに頼っているんだと認識する1本。
停電とかあったら、どーするんだろうって。
返信する
mariyonさんへ (ituka)
2019-10-08 22:07:50
今やサラリーマンは半強制的に確定拠出年金に入らないといけないですが
自分から進んでやってないのでリスクとリターンなんてほったらかしです(爆)

この映画、最低限の早い者勝ち制度を説明してほしかったですよね。
ホントだ!停電したらアウトじゃないの(笑)
返信する

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