満足度:★★★☆【3.5点】
他人の夢によって翻弄されていく男の物語。
◆
ニコラス・ケイジが突如何百万人もの人々の夢の中に登場するようになった
冴えない中年男性を演じた異色の不条理スリラー。
一躍時の人となった主人公を待ち受ける衝撃の運命を奇想天外な筆致で描き出す。
ごく平凡な大学教授のポール・マシューズは、なぜか見知らぬ人々の夢に登場するようになり、
やがて誰も彼もが夢で彼を見たと証言する。
メディアでも取り上げられ、一躍有名人になったポール。
すっかり浮かれ気分の彼だったが、次第に夢の中のポールが暴力的になり、
人々に恐怖を植えつけ始めるのだった。現実世界でも人気者から一転、
激しく嫌われる存在となってしまうポールだったが…。
<allcinema>
◆
A24製作というだけで食指が動き始める最近のワタシ。
冴えない大学教授が、ある日を境に数百万規模の他人の夢のなかに登場する事態が起こる。
大学の学生たちはもちろん、見ず知らずの他人からの熱い眼差しを受けるようになり
一躍有名人となったポール自身もこの環境に戸惑いながらもご満悦の様子。
ある意味、人気急上昇のアイドルかロック歌手のような立ち位置だろうか。
大学教授という立場から他人が同じ人物の夢を見ることに対し
それなりに専門家の意見を聞いたりするが実際は誰にも分らない現象であること。
そこから、メディアやSNSを通じ拡散されたことで新たな仕事も舞い込んでくる。
ただ、そうしたことも長くは続かず、これまたある日を境に
他人の見る夢の中でポールは過激な行動をとるようになり最後は狂暴化していった。
ここから現実世界のポールの立場はイッキに奈落の底にまっしぐらとなってしまう。
人気者から嫌われ者に成り下がったポールの日常はどうなってしまうのか!
集団から殺意あるまなざしを向けられる恐怖は想像を絶する。
いやもう、なんか一発芸で売れた芸人(失礼)のような扱われ方で
しかも、当の本人は、ごく普通の生活をしていただけなのに急に持てはやされて嫌われてと
たまったものではありません(笑)
演じたニコラス・ケイジも自身の薄毛をバッサリ(なのか?)剃り落として
冴えないキャラクターに振ったのも、なにか吹っ切れたモノがあったのかもしれません。
その迫真の演技は鬼気迫るものがあったように感じてしまったわ。
最終的に、すべてを失ったポールだったが、彼の体験を基に動き出す企業も出てきて
次世代商品として脳に直接働きかけるテクノロジーが登場してきたことに救われる。
これでバッドエンドが幾分和らいだ感はある。ポールには悪いんだけどね…。
◆
【今週のひと言】
・役名と人物を本人にしたら、自虐ネタとしてもっとウケたと思う。
ここはジャン・クロード・ヴァンダムの『その男ヴァン・ダム』を参考に。
・冒頭、空からキーと片方の靴が降ってきたときは航空機事故?と思ったわ。
・もてはやされてからの嫌われ者へのシフトは過激すぎてポールに同情(笑)
・この世で唯一ポールの夢を見なかったポールの妻の謎が終盤で判明。
--------------------------------------------------------------------------------------------
監督:クリストファー・ボルグリ
脚本:クリストファー・ボルグリ
音楽:オーウェン・パレット
出演:ニコラス・ケイジ、ジュリアンヌ・ニコルソン、マイケル・セラ
『ドリーム・シナリオ』
他人の夢によって翻弄されていく男の物語。
◆
ニコラス・ケイジが突如何百万人もの人々の夢の中に登場するようになった
冴えない中年男性を演じた異色の不条理スリラー。
一躍時の人となった主人公を待ち受ける衝撃の運命を奇想天外な筆致で描き出す。
ごく平凡な大学教授のポール・マシューズは、なぜか見知らぬ人々の夢に登場するようになり、
やがて誰も彼もが夢で彼を見たと証言する。
メディアでも取り上げられ、一躍有名人になったポール。
すっかり浮かれ気分の彼だったが、次第に夢の中のポールが暴力的になり、
人々に恐怖を植えつけ始めるのだった。現実世界でも人気者から一転、
激しく嫌われる存在となってしまうポールだったが…。
<allcinema>
◆
A24製作というだけで食指が動き始める最近のワタシ。
冴えない大学教授が、ある日を境に数百万規模の他人の夢のなかに登場する事態が起こる。
大学の学生たちはもちろん、見ず知らずの他人からの熱い眼差しを受けるようになり
一躍有名人となったポール自身もこの環境に戸惑いながらもご満悦の様子。
ある意味、人気急上昇のアイドルかロック歌手のような立ち位置だろうか。
大学教授という立場から他人が同じ人物の夢を見ることに対し
それなりに専門家の意見を聞いたりするが実際は誰にも分らない現象であること。
そこから、メディアやSNSを通じ拡散されたことで新たな仕事も舞い込んでくる。
ただ、そうしたことも長くは続かず、これまたある日を境に
他人の見る夢の中でポールは過激な行動をとるようになり最後は狂暴化していった。
ここから現実世界のポールの立場はイッキに奈落の底にまっしぐらとなってしまう。
人気者から嫌われ者に成り下がったポールの日常はどうなってしまうのか!
集団から殺意あるまなざしを向けられる恐怖は想像を絶する。
いやもう、なんか一発芸で売れた芸人(失礼)のような扱われ方で
しかも、当の本人は、ごく普通の生活をしていただけなのに急に持てはやされて嫌われてと
たまったものではありません(笑)
演じたニコラス・ケイジも自身の薄毛をバッサリ(なのか?)剃り落として
冴えないキャラクターに振ったのも、なにか吹っ切れたモノがあったのかもしれません。
その迫真の演技は鬼気迫るものがあったように感じてしまったわ。
最終的に、すべてを失ったポールだったが、彼の体験を基に動き出す企業も出てきて
次世代商品として脳に直接働きかけるテクノロジーが登場してきたことに救われる。
これでバッドエンドが幾分和らいだ感はある。ポールには悪いんだけどね…。
◆
【今週のひと言】
・役名と人物を本人にしたら、自虐ネタとしてもっとウケたと思う。
ここはジャン・クロード・ヴァンダムの『その男ヴァン・ダム』を参考に。
・冒頭、空からキーと片方の靴が降ってきたときは航空機事故?と思ったわ。
・もてはやされてからの嫌われ者へのシフトは過激すぎてポールに同情(笑)
・この世で唯一ポールの夢を見なかったポールの妻の謎が終盤で判明。
--------------------------------------------------------------------------------------------
監督:クリストファー・ボルグリ
脚本:クリストファー・ボルグリ
音楽:オーウェン・パレット
出演:ニコラス・ケイジ、ジュリアンヌ・ニコルソン、マイケル・セラ
『ドリーム・シナリオ』
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます