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ハンニバル・ライジング

2007年04月28日 18時11分26秒 | 映画 は行
評価:★★★

シリーズのなかでは最悪だと思います。スローな展開に睡魔が邪魔をする


トマス・ハリス原作の“ハンニバル・レクター”シリーズの「羊たちの沈黙」「ハンニバル」「レッド・ドラゴン」に続く映画化第4弾。

元は普通の裕福なお坊ちゃまが、ある事件をキッカケに復讐鬼となっていく過程を描く。
ハンニバル・レクターは幼少期のトラウマから、あのような人食い犯罪者になった。
家族を皆殺しにされ、それに関わった戦争犯罪者たちを次々と復讐のえじきとしていく過程は、今さらストーリー的には語るものは無いです。

前半の1944年リトアニアの戦禍を描いた部分は見応え十分であったが、そこから一気に8年後となったところからキモとなる部分の描かれかたが不十分で、ハンニバルへの感情移入が全く出来ないのである。

最初の殺人でも用意周到だなと思わせるシーンが無く、たまたま叔母の家にあった日本刀を持ち出しただけだ。


この映画だけを観ていると「ハンニバル」の異常性の描かれ方が弱いというのが第一印象。復讐を目的として医科大学に進み、優秀な研究員として成長した彼を育てた叔母のレディ・ムラサキ(コン・リー)のほうが、ある意味怖いのかもしれません。

優秀な医科大学生よりも知的な料理人という設定の方が異常性がアップすると思うが、そうすると過去のシリーズ、特に「羊たちの沈黙」でクラリス捜査官(ジョディ・フォスター)が獄中のハンニバル・レクターに示唆を受けに行く理由が成り立たないか(笑)



これは単発のホラー映画としてなら面白かったのかもしれない。
それでも、この脚本ではB級ホラーの粋を超えられないでしょう。

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監督:ピーター・ウェーバー
脚本:トマス・ハリス
撮影:ベン・デイヴィス
音楽:アイラン・エシュケリ/梅林茂

出演:ギャスパー・ウリエル/コン・リー/リス・エヴァンス/ケヴィン・マクキッド

『ハンニバル・ライジング』オフィシャル・サイト
http://www.hannibal-rising.jp/

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