評価:★★★★
演技派ケイト・ブランシェットは流石だ!
だが、それよりもメキシコ人の出稼ぎ乳母(アドリアナ・バラーザ)の存在感が素晴らしい!
アカデミー助演女優賞に菊池凛子とともにノミネートされただけのことはあります。
「21グラム」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、旧約聖書の“バベルの塔”をモチーフに描き出す衝撃のヒューマン・ドラマ。モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本、それぞれの場所で孤独な魂どうしが織りなす愛と哀しみ、再生への希望の物語が同時並行で鮮やかに綴られていく。
一丁のライフル銃がモロッコの羊飼いの家にやってきた。そこの兄弟が玩具代わりに険しい山間部で試していたところへ遥か向こうから1台のバスがやって来るのを見つける。
“本当に3キロ先まで弾が届くのか”この兄弟にとっては最も興味のあることであった。
覚束ない手で兄が狙いを定め1発目を撃つ。これがまったく反応なし。次に弟が銃を取り2発目を撃つ。ほんの間を置いてからバスが急停車する。
兄弟は互いの顔を見て、「まさか!」怖くなってその場から逃げる。
バスまでの距離は発砲場所から約3キロ先だった。
1発目はバスの左側面が兄弟には見えていた。2発目は完璧に右側面を撃ったはず。
ケイト・ブランシェットは左の窓側に座っていた。
弾丸はバスの窓を貫きブランシェットの左鎖骨付近に当たった。
もの凄い出血である。
ということは、ストーリーでは弟が撃った弾丸が当たってるように進行していったが、実は最初に兄の発砲したものがブランシェットに当たったことになる。
この映画のテーマからいえば、その辺りのことは大して重要な事ではないのかもしれないが、観ていて妙に気になってしまった部分ではある。
メキシコ人の乳母を演じたアドリアナ・バラーザの演技は、この映画のなかでは最も光っていた。彼女の長男の結婚式に出席のため母国に帰郷するのだが、長年の不法労働者ということが帰りの国境突破でバレてしまい強制送還される。
「シリアナ」のように難解な映画かもしれないと思っていましたが、そんなことは全く無くてとてもよく出来た映画だと思いました。
【1】
砂漠に置き去りにされたところから歩いて“バグダッド”に辿り着いたとしたら、かつての名作「バグダッド・カフェ」にならないか・・・とも思ったりしました。
【2】
ブラッド・ピットとケイト・ブランシェット夫婦には何が原因でギクシャクしていたのか?誰かが死んでブラッド・ピットが逃げたようなことを言っていましたが、いったい誰のことなのか?が判らないまま。
最後に分かり合えたところから推測すると夫婦の第3子のことを言っていたのだろうか?
【3】
聾唖の女子高生を演じた菊池凛子とその仲間たちが非常に上手い!
母親の自殺内容を父(役所広司)とちがうことを言っていたのは何故なのか?
実際は、例のライフル銃で頭を撃ったと父は若い刑事(二階堂)に言ってはいたが・・・
確認のため再度鑑賞すればいいことかもしれませんが
・・・・・・もういいです。
----------------------------------------------------------
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本:ギジェルモ・アリアガ
撮影:ロドリゴ・プリエト
音楽:グスターボ・サンタオラヤ
出演:ブラッド・ピット/ケイト・ブランシェット/ガエル・ガルシア・ベルナル/役所広司/菊地凛子/アドリアナ・バラーザ
『バベル』オフィシャル・サイト
http://babel.gyao.jp/
演技派ケイト・ブランシェットは流石だ!
だが、それよりもメキシコ人の出稼ぎ乳母(アドリアナ・バラーザ)の存在感が素晴らしい!
アカデミー助演女優賞に菊池凛子とともにノミネートされただけのことはあります。
「21グラム」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、旧約聖書の“バベルの塔”をモチーフに描き出す衝撃のヒューマン・ドラマ。モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本、それぞれの場所で孤独な魂どうしが織りなす愛と哀しみ、再生への希望の物語が同時並行で鮮やかに綴られていく。
一丁のライフル銃がモロッコの羊飼いの家にやってきた。そこの兄弟が玩具代わりに険しい山間部で試していたところへ遥か向こうから1台のバスがやって来るのを見つける。
“本当に3キロ先まで弾が届くのか”この兄弟にとっては最も興味のあることであった。
覚束ない手で兄が狙いを定め1発目を撃つ。これがまったく反応なし。次に弟が銃を取り2発目を撃つ。ほんの間を置いてからバスが急停車する。
兄弟は互いの顔を見て、「まさか!」怖くなってその場から逃げる。
バスまでの距離は発砲場所から約3キロ先だった。
1発目はバスの左側面が兄弟には見えていた。2発目は完璧に右側面を撃ったはず。
ケイト・ブランシェットは左の窓側に座っていた。
弾丸はバスの窓を貫きブランシェットの左鎖骨付近に当たった。
もの凄い出血である。
ということは、ストーリーでは弟が撃った弾丸が当たってるように進行していったが、実は最初に兄の発砲したものがブランシェットに当たったことになる。
この映画のテーマからいえば、その辺りのことは大して重要な事ではないのかもしれないが、観ていて妙に気になってしまった部分ではある。
メキシコ人の乳母を演じたアドリアナ・バラーザの演技は、この映画のなかでは最も光っていた。彼女の長男の結婚式に出席のため母国に帰郷するのだが、長年の不法労働者ということが帰りの国境突破でバレてしまい強制送還される。
「シリアナ」のように難解な映画かもしれないと思っていましたが、そんなことは全く無くてとてもよく出来た映画だと思いました。
【1】
砂漠に置き去りにされたところから歩いて“バグダッド”に辿り着いたとしたら、かつての名作「バグダッド・カフェ」にならないか・・・とも思ったりしました。
【2】
ブラッド・ピットとケイト・ブランシェット夫婦には何が原因でギクシャクしていたのか?誰かが死んでブラッド・ピットが逃げたようなことを言っていましたが、いったい誰のことなのか?が判らないまま。
最後に分かり合えたところから推測すると夫婦の第3子のことを言っていたのだろうか?
【3】
聾唖の女子高生を演じた菊池凛子とその仲間たちが非常に上手い!
母親の自殺内容を父(役所広司)とちがうことを言っていたのは何故なのか?
実際は、例のライフル銃で頭を撃ったと父は若い刑事(二階堂)に言ってはいたが・・・
確認のため再度鑑賞すればいいことかもしれませんが
・・・・・・もういいです。
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監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本:ギジェルモ・アリアガ
撮影:ロドリゴ・プリエト
音楽:グスターボ・サンタオラヤ
出演:ブラッド・ピット/ケイト・ブランシェット/ガエル・ガルシア・ベルナル/役所広司/菊地凛子/アドリアナ・バラーザ
『バベル』オフィシャル・サイト
http://babel.gyao.jp/
こちらでは初めまして。
たくさん、ご覧になってるんですねー。うまらやしい(=^_^=)
この『バベル』に関しては、兄弟の発砲についての推論が面白いなーと思いましたね。
当事者側(?)の進行が別に描かれるので、それぞれの時間(バスが停車するまで)をストップウォッチで計測してみたいですね。。
(いや、もっと大事なことがあるやろ)
ではっ。
弾丸で空いたバスのガラスの穴位置とブランシェットの被弾位置が合っていませんでした(笑)
はい、確かにそんなことより最もヒヤリとしたのはブランシェットが黙ってグラスの氷を捨てたところです。
“だから、貴方は言葉足らずなのよ!私の話を聞いてるの!?”と言っている様で怖かったです(笑)