ミケマル的 本の虫な日々

11月の読書(その2) 『青い城』とビブリオバトル


 11月も再読&積読本を継続中。
夏のような怒涛の読書はちょっとお休み中です。

そんな中、買ったけど読んでなかった積んどいた本(積読本)から2冊読みました。

『青い城』モンゴメリ 谷口由美子訳
『翼を持つ少女』上巻 BISビブリオバトル部 山本弘



 この2冊はかたやモンゴメリ、かたやS F作家の山本弘さんという全く違う世界ですが、青春を描いているというところに共通点がありました。

『青い城』赤毛のアンシリーズを書いたモンゴメリの小説。
29歳の誕生日を迎えた主人公の周囲から支配された保守的な環境があまりに辛くて、最初読んだ時に嫌になっちゃったんだなと思い出しながら読みました。
途中まで、酷すぎるよこの環境と思って読んだけど、後一年の命と診断されてから、どうせ死ぬんだったら好きな事をして悔いを残すまいというところから、どんどん面白くなっていきました。

 お話が面白いのと同時に、カナダの自然の中の暮らしが本当に魅力的に描かれていて、そんな美しい自然の中で生活できたら本当に幸せだろうな〜〜と、そこにとても感動しました。

 『赤毛のアン』や最近見ている『アボンリーへの道』もカナダの美しい自然が描かれていますが、この『青い城』もお話の中の自然が本当に魅力的です。
そして、ちょっと大人の女性の自立の過程がなかなか痛快でした。
赤毛のアンのシリーズ以外にも面白い小説を書いていたんですね。


 2冊目の『翼を持つ少女』ビブリオバトルをテーマにした本です。
ビブリオバトルというのは近年脚光を浴びてきたものではないかと思うのですが、それぞれが自分のお勧めの本を持ち寄って、それぞれが紹介し、紹介を聞いて読みたいと思った本に投票する、というもの。(だと思います)

 このお話の中では高校のビブリオバトル部にSF好きの少女が入部するところが描かれています。どうも今時はSFはマイナーらしいです。
 SFの良さを知って欲しいと思う少女にも色々と事情がありそうですが、何しろこれからシリーズが始まる1冊目という事なので、詳しい事情はこれから出てきそうな感じでした。
 私はSFも少しだけ読みますが、詳しくはないのでその辺の知識を読むのはなかなか面白かったです。また。ビブリオバトルはやってみたいな〜〜〜なんて思いました。
普通の読書会をもっと面白くしようという感じで始まったものなのかな?と。

 これからビブリオバトル部の個性的なメンバーのそれぞれのお話が広がっていきそうな感じです。
著者の山本弘さんはもともとがSF作家という事なので、SF好きの少女が中心になるのだろうなと思います。それともSF的展開になるのかな?なかなか面白そうです。


 
 




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