2月もあまり読書が進まず。
でも、最近この本を読みました。
『源平の怨霊』 小余綾俊輔の最終講義 高田崇史
今年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』関連で買ってみた本です。
高田さんはたくさんの歴史ミステリーを描いてきた作家さんだったんですね。
この本はミステリーというよりは歴史的に言われている事は実はこうだったのでは?という考察本でした。
小余綾俊輔(こゆるぎ しゅんすけ)という教授と歴史研究を仕事や趣味にしている若い二人が資料や現地での考察から新しい見方を示すという物。
この本で取り上げているのが、平清盛が権力を握ってから鎌倉幕府、平家も源氏も滅んでしまい、結局北条氏が権力を握るという事実までの時期。
ちょうど大河ドラマとかぶっていて、面白く読みました。
しかし、このあたりの歴史的な出来事は平家も源氏も天皇家も権力争いが激しくて、多くの事件、多くの登場人物がいて、さらに名前が似てる人が多くて複雑です。
ドラマ関連の本や動画で少し勉強してたので、このお話の内容もある程度分かりやすかったけど、突然この本を読んだら混乱したかもとも思います。
ちょっとマニアックではありますが、義経が平家との戦いに功績があったのになんで頼朝に排斥されてしまったのか?頼朝の死因はなんだったのか?などの多くの謎を独自の解釈?で解いていくのがとても興味深かったです。
当時の書物にある記述が隠そうとしていた事実を探り、実は大きな隠された流れがあったのでは?というところを調べていくのがこの本の核心です。
平家の興隆も一時的な物でその後の源氏の立てた幕府も頼朝が亡き後は結局3代で終わってしまうという盛者必衰の歴史。
そして、戦国時代よりも血生臭い時代だったんだなと驚きます。
その中でも頼朝と北条が作った武士による統治機構は、その後の武士による政治の基礎となったので、鎌倉幕府の成立は大きなものだったんだな〜とも思います。
歴史って面白いな〜と最近思うようになりました。
高田さんの他の歴史解読書?も読んでみたいなと思いました。