林望先生の『イギリスはおいしい』を読んだ後、うちにあった林望先生の本を再読しました。
『ホルムヘッドの謎』
『帰らぬ日遠い昔』
『イギリスはおいしい2』
『ホルムヘッドの謎』はイギリス滞在中の旅行の話から道路の特徴であるランドアバウトやフットパス、謎の古城などイギリスの事がメインです。
その中で、お仕事の事関連で、アーネスト・メイソン・サトウという愛書家の事が書かれていて、とても興味深かったです。
サトウさんは明治維新の少し前に来日して、日本の古典籍を四万冊も集め、日本古典書籍のコレクションとして質量ともに世界に冠たるものだそうです。
その多くは大英博物館、ケンブリッジ大学、そして日本大学に保存されているそうです。
サトウさんは様々な分野の本を偏りなく収集し、尽く読み研究されたそうです。
仕事は外交官だったので、仕事としてではなく趣味としてですよ!
イギリスのお話も良かったけれど、林望先生の仕事に関するこういう本の話や古典の話が面白かったです。
『帰らぬ日遠い昔』
林望先生の高校時代の思い出を書いた本です。
都立戸山高校のお話です。
中高一貫の私立高校が上位になる前には都立の名門高校が多くありました。
戦後に学区制が敷かれたため都立高校の各校の特徴が失われてしまったのですが、その特徴が残っていた時代の戸山高校に通っていたんですね。
先生がとにかく個性的であり優秀であった頃の戸山高校での高校生活は今では得られない物があったんだなと思うし、それを懐かしむ気持ちをひしひしと感じました。
この時代には受験がどうという事だけでない特徴的な先生がたくさんおれらたのだろうなと、羨ましいなと思いつつ読みました。
三好達治の詩からとったこの題名も良いですね。
『イギリスはおいしい2』
この本はイギリスの写真とその説明のような本で、イギリスの郊外の雰囲気を見る本という感じです。
他の本のような読み応えはありませんでした。
写真紀行というコンセプトだったのだろうなと思います。
今回、家にあった林望先生の本を読み返して、楽しかった!
私はなぜかイギリス、それもロンドン以外の地方が好きなので、その点でも面白いし、今回は特にアーネスト・メイソン・サトウさんの事が興味深かったです。
ちょっとググってみましたが、サトウさんは多才な方で通訳や外交官として明治維新にも大きく関わり、明治になっても日本で仕事をしながら、自分の興味のある日本の古典を収集して研究したそうです。(サトウと言っても、佐藤さんじゃなくて、英語のお名前です)
日本語もすぐ習得して、あの難解な鹿児島弁もわかったらしい❗️
日本の昔の書物が読めたって事だから、現在の私たちよりも日本語に通じていたのではないかしら?
明治維新で散逸してしまった多くの江戸時代までの書籍を統計だって収集して、それを惜しまずに大学や友人に委託したので現在の重要な資料になっているそうです。
凄い人がいるんだな〜〜と感動しました。
このサイトに詳しく載っていて、才能と同時に努力の人であり、日本の変化の時期に多くの日本の政治家からも信頼されていた人だったんだなとわかります。
しかし、文献収集については詳しく書いてありません。林望先生の専門的な紹介のおかげサトウさんの本当の凄さがわかりました。
さて、慣れないお片付けをして疲れたのか、急に気温が下がったせいか、今日は久しぶりに胃が痛くなりました😅
やっぱり、片付けが体に合わないのかな〜〜(笑)
胃腸を休めてゆっくりしたら治ったようです。
季節の変わり目はゆるゆる行かないといけませんね🤗