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ミケマル的 本の虫な日々

『手のひらの京』


 1人で過ごすのも今日まで、明日は東京に行きまして、明後日は家人と2人で会合に出ることになっています。
1人って楽だけど、買った食糧があまり減らないので、今日色々と余った食材を食べるために変な取り合わせの食事になっています。

 さて、昨日読了した本 
『手のひらの京(みやこ)』綿矢りさ



 京都に住む3人姉妹のお話。
両親も京都で生まれて育ったお二人なので、京から出ずに大人になっています。
とは言っても、3人3様の正確です。
長女と次女は就職していて、結婚や恋愛の悩みもあり。
三女は大学院に行っているけれど、終了したら京都を出て東京への就職を希望している。

 それぞれの物語がありそうなものだし、そうよねなんて思うところもありますが、そのそれぞれに京都特有の感じが語られているのが面白い。
特に、三女の凛が京都以外のところに就職したいと言った時の両親の反対の仕方に、やっぱり京都怖いと思ってしまいました(笑)
でも、京都らしくていいところも描かれていて、どちらも外から見ると興味深い。

 綿矢さんは京都出身だそうで、だからこそ京都のこんか感じを描くことができるんだろうなと思いました。
現代版細雪とも言われているそうな。
京都の姉妹というところは同じで、それぞれの個性が描かれているところはそうとも言えるかもしれませんが、流石に設定の家庭環境と世代が違っています。
2016年に書かれたものが文庫化されたものだそう。
カバーの鴨川のイラストもいいなと思って買いましたが、楽しく読めました。


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