ミケマル的 本の虫な日々

『犬は勘定にいれません』


『犬は勘定に入れません  あるいは、消えたビクトリア朝花瓶の謎』
                    コニー・ウィリス著  大森望訳


 2004年に出版された時に読んで、面白い、めちゃくちゃ面白いと感動して、この作者の本を続けて読み、みんな面白いので、またまた感動した、思い出の本です。この本を友達に薦めたら、ここにでてくる、「ビクトリア朝花瓶=主教の鳥株(Bishop's Bird Stump)とは何ぞや?」という質問を受けて、訳者のあとがきを読んでいたら、また読みたくなっってしまい、読み始めたらとまらない。二段組で531ページの長さだけれど、一気に再読してしまいました。

 どんな本と聞かれたら、タイムトラベルものなのですが、一言ではすまされないジャンルの本です。出てくる人物がみんな魅力的で、冒険あり、ユーモアあり、恋愛あり、歴史あり、謎解きあり。はじめに設定をまったく語らず、どんどん話が進んで行き、あれどーなっるの?と思っているうちに、話に引きずり込まれていくのですが。これがまた、快感なのですね。もちろん、犬と猫もでてきます。

 私の好きなアガサ・クリスティーをはじめ、色々な本からの引用が出てきて、それを知っていると嬉しいし、知らないのが出てくると悔しいので、今度読もうなどと決心したりして・・・。

 この本を読んで気に入った人とは、気が合うだろうなと思わせるような、何年かに一冊の本です。(本の趣味は個人的なものなので、なかなかそういう人にはめぐり合わないのですが・・・) あとがきをみたら、ヨーロッパでは数々の賞を取った本だそうです。

 さて、質問されたビクトリア朝花瓶=主教の鳥株(Bishop's Bird Stump)とは、この話の中でなぜか主人公が時空を越えて探し回るものなのですが、どんなものなのかは本文の361ページからを読んで想像するしかない。相当へんてこなものみたいだが、ビクトリア朝に流行した非常の装飾的な花を挿すものらしい(花瓶というよりも、それ自体が飾り物)。

 この本を読んだら、この話とちょっと関係ある(大分関係ある?)「ドゥームスデイ・ブック」を読みたくなったので、これから読むことにします

 

 

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