内田樹著 『もういちど 村上春樹にご用心』
市立図書館で借りて読みました(内田さんごめんなさい)
あれ? 『村上春樹にご用心』と違うの?って思って借りたのですが、
2007年に書かれたこの『村上春樹にご用心』の、その後・・『1Q84』や「エルサレム・スピーチ」
などについて、新たに書かれたものでした。
この帯に書いてあるように、内田さんは、村上春樹の本のファンであり、批評家です。
これを読んでいると、なるほどな~~って思うところが多いのですが、
そこはちょっと違うんじゃない?って思うところもある。
でも、基本的に、村上さんの本が面白くて、好きだな~と思うという点では、
同類なので、共感できます。
私は2007年に書かれた『村上春樹にご用心』と村上さんのエッセイ『走ることについて語るときに僕の語ること』を2007年の暮れに読みました。そしてこの2冊をによって、『ノルウェーの森』読了後に村上春樹を読むということをやめてしまっていたのを、再び村上春樹を読むという気持ちにしてくれたのです。 そこから、読みだしたら、やめられない止まらない(笑) 『ノルウェーの森』意外はみんな面白かった。ああ、最初の『風の歌を聴け』と『1973年のピンボール』はいまいちだったけど・・・
そんなきっかけをもらった貴重な一冊である『村上春樹にご用心』の続編ですが、ちょっと重複するところもありますが(本人もちゃんと認めています)、4年もたてば、前の本のことはだいぶ忘れているし(笑)、また新鮮に読ませていただきました
ただ、ちょっと前に『夢を見る見るために毎朝僕は目覚めるのです』村上春樹インタビュー集を読んでいるので、村上さんの考え方っていうものが、この中ではっきり示されているので、そこは違うのではって思うところもありましがた。これも後書で内田さんも触れています。
もともと、小説っていうのは、分析的に読むものなのかどうかも、私にはよくわからないけれども、村上さんの小説は、そんな私でさえも、分析したくなってしまう、稀有なものなのだと思います。
こうやって、みんな自分の村上春樹論を展開したくなってしまうんだろうな~~
そして、結構な人たちが、『夢を見る見るために毎朝僕は目覚めるのです』を読んで、そうだったのか~~~~~って思ったんだろうなと、思うと、なんだかニヤニヤしてしまうようなちょっと意地悪な、ちょっとうれしい気持ちもするのです 私は、ただただ感心してしまったのですが。
というわけで、この本は、2007年の私のように、村上春樹ってなんであんなに世界的に人気があるのかな~って思っているけど、読んでない人にもお勧めの本です。これ読んでみたら、読みたくなってくるかもしれません。
ただ、あまりにラブレター的なので、ちょっと引くかもしれませんが・・
村上春樹の本で、わたしの独断的おすすめは、
『羊をめぐる冒険』『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』
ですかな。
『レキシントンの幽霊』などの短編集やエッセイもいいです。
でも、やっぱり長編はまったく別の味わいがあります。
最近のでは、『海辺のカフカ』も『1Q84』も面白かったです。
このブログの中でも感想を書いてあるものがあるので、よかったら読んでみてくださいね。
このごろのお片付け
服、洗面所、玄関、書類、などは結構片づけができたのですが、
といっても、常識的な状態になったというべきですが・・・
とにかく、家の中のブラックボックスが無くなってきて、
ストレスが減ったというのは感じられます。
食器もだいぶリストラして、次回の燃えないごみの日に出そうと準備中です。
こちらでは、燃えないゴミの日は月に一回しかないのですよ。とほほ。
しか~~~し
案の定、本が進まない。
たぶん常識的な量ではない上に、いろいろと個人的愛着やら思惑やらがからまり、
「いいのよいいのよ、本はいいのよ」という脳内ささやきが聞こえてくるし
でも、このままでは増えていく本の管理はできません。
やれやれ、どうにかせねば。
ということで、8月は本をどうにかする月に決定いたしました
どうにかなるかな・・・
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