ミケマル的 本の虫な日々

『スプートニクの恋人』

東京に行く新幹線の中で、村上春樹の『スプートニクの恋人』を読み始めました。次の日に読了。
 
 出だしはイマイチ面白いとは感じないのだけれど、読み出すと止まらないというパターンは他の村上小説と同様でした。『海辺のカフカ』を読んだ後だったので、ちょっとかすんでしまった感じだけれど、やっぱり引き付けるものがある。たぶん村上さんの長編はこれで全部読んだことになると思います。

 スプートニクに乗ったライカ犬の話は有名で、孤独の象徴のようだけれど、ここでもそのような意味で使われているのでしょうか。以前観た『My life as a dog』という映画の中で、主人公の少年が自分の境遇を、あの宇宙船に乗って帰ってこられなかったライカ犬よりは自分の方が幸せと言い聞かせている場面がありました。ここでも、孤独の象徴として描かれていました。動物の話に弱い私としては、ライカ犬の話もこの少年の話も 

 村上さんの小説は???という部分が多いのだけど、非日常な部分に対する違和感をあまり感じさせないで、妙に納得させられてしまうところが不思議。でも、あまりに???なので、なんだったのと思って、また読んでしまうのでしょうか。 ???な所を、村上さんに質問したいと思ってしまうけど、もしかしたら著者自信も全てに対して意味を確信していないのかもしれないとも思うのですが・・・。もちろん勝手な想像です。でも、自分なりに分析したくなってしまうところが、村上小説の魅力なのかもしれないです。

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