沖縄・台湾友の会

《台湾に興味のある方》《台湾を愛する方》《不治の病・台湾病を患ってしまった方》皆んなで色々語り合いたいものです。

カブール空港で爆弾。米海兵隊四名など60名以上が死亡   ISが犯行声明。トルコ軍は空港警備から突然撤退を開始

2021-09-01 10:43:44 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和三年(2021)8月27日(金曜日)
通巻第7029号
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 カブール空港で爆弾。米海兵隊四名など60名以上が死亡
  ISが犯行声明。トルコ軍は空港警備から突然撤退を開始
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 大混乱が続く。トルコ軍が空港警備を中断し、撤退を開始した。
 NATOの一員であるトルコは、過去二十年、空港警備に協力し、500名を駐屯させてきた。「責任を持って完全撤退まで空港警備の任務に就く」とエルドアン大統領は約束していた。

 トルコにはウイグルからの亡命者が集中しているが、中国がアンカラ政府にワクチン外交を展開し、取引条件はイスタンブールに幾つかあるETIM(「東トルキスタン独立運動」)の取り締まり強化と情報提供だった。
 またトルコはイラン経由がトルコ侵入を試みるアフガニスタン難民に、国境を閉ざして応じた。エルドアン大統領は欧米からの批判に「わが国には既に(シリアからの)難民が五百万人もいる。これ以上は引き受けられない」とした。

 8月26日、カブール空港が襲撃を受け、爆弾が二度爆発し、米海兵隊四人が犠牲となった。ほかに60名以上の死者がでており、ISが犯行声明をだした。やはりタリバンが存在を否定していたISがアフガニスタン国内に潜伏していたのだ。

 また米紙は、タリバンとは別組織の「ハカニ・グループ」がアルカイーダと緊密な関係にあることが判明したと伝えている。

 ロシア外相が指摘したように「タリバンは一枚磐ではない」。末端は組織命令も行き届かず、軍閥のボスの命令しか聞かない武装グループのなかには山賊行為を働く。今後、タリバンは組織の整合をどうするか(不可能だろうが)、難題が表面化した。
 


ハバナ症候群がハリス副大統領アジア歴訪中に発生   異常音はマイクロ波エネルギーか、パルス状高周波エネルギーか

2021-09-01 10:36:39 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和三年(2021)8月26日(木曜日)
通巻第7028号
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 ハバナ症候群がハリス副大統領アジア歴訪中に発生
  異常音はマイクロ波エネルギーか、パルス状高周波エネルギーか
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 最初に確認されたのは2016年、キューバの首都ハバナの米国大使館だった。
 異常な音に悩まされ、頭痛、めまい、記憶喪失などを訴える館員が続出し、「これはキューバの嫌がらせであり、背後にロシアの特殊部隊がある」などと言われた。
 ジャーナリズムは『ハバナ・シンドローム』と命名した。

『TIME』が大きく特集したので、甲高い異様な音楽音、神経を逆なでするような高音はキューバのアメリカ人への嫌がらせかと云々された。キューバは革命家チェ・ゲバラの肖像があちこちに掲げられているが、辻辻では楽団が演奏してチップで食べているという陽気な国でもある。

 カマラ・ハリス副大統領一行は、8月24日、リー・シェンロン(シンガポール)首相との会談をこなし、ベトナムへ向かう予定だった。フライトは数時間遅れた。随行員がハバナ症候群を訴えて、特別機の出発を遅らせたからだ。ブリンケン国務長官はワシントンで記者団に『原因は全く分からない』と述べた。

 それにしてもカマラ・ハリス副大統領は、アフガン政府陥落という、この微妙な時期に、なぜシンガポール、ベトナムを歴訪しているのか。

 南シナ海のおける中国軍の脅威を目のあたりにして、シンガポール、ベトナムはより一層アメリカを頼りにするはずと、中国包囲網の形成を強化する外交目的があった。
 ハリスの演説の常套句は「アメリカの永続的関与」だった。しかし、このアメリカの姿勢はどれほど真剣に受け止められたのか。

 シンガポールでハリス副大統領は「南シナ海における中国海軍の展開は明らかな脅威」とかたり、またベトナムではグエン・スアン・フック国家主席、アイン・スアン副主席(女性)と会談し「中国に国連海洋条約(UNCLOS)を遵守するよう求める」などと発言した。

 アフガニスタンにおける米軍の無様な撤退を日々目撃しているときだけに各国首脳の反応には米国への信頼感の表明はなかった。
 カマラ・ハリス副大統領のアジア歴訪はバイデン名代の趣があるが、現地紙の反応を見る限り、外交的意義の薄い、単なる挨拶回りていどにしか受け取られていないようだ。

 ところで、ハリスの米国内における人気度だが、バイデンとどっこいどっこいで、30%台から左翼系でカリフォルニアの世論調査機関でも48%程度。次期大統領候補としては絶望的なほどに低いとされる。
 


AC 論説No.857 アフガンの次は台湾か

2021-09-01 10:35:55 | 日記
AC通信 No.857 (2021/08/24)
AC 論説No.857 アフガンの次は台湾か

世界の歴史に残るアフガンの撤退に大失敗をやらかしたバイデンは、その後の記者会見でも続けて自己
弁護と嘘の陳述を繰り返したが、今では彼の信用度は限りなくゼロである。アフガンの次は台湾じゃな
いかと誰もが言い出している。

中国は米国は頼りにならぬ、米国は台湾を捨てる、台湾は自力防衛ができないと宣伝している。
米国国務省はバイデンが大失敗を犯した後、米国が台湾を放棄することは絶対にないと言明した。
台湾は自力で防衛できる。攻撃されたら中国に壊滅的な攻撃、例えば三峡ダムを破壊すると言う。
これほどの国辱を犯したにも拘らず、バイデンとサヨク政治家はアフガンに取り残された外国人の安否と
脱出について一言も言及していない。諸国は米国を信用できなくなったのである。

アフガンの次は台湾だと言われている。バイデンの無責任な態度で台湾の安否が心配になる。多くの人
が台湾の将来についてさまざまな予想を述べている。将来のことは誰もわからないが、私なりに台湾の
将来について米中台の三方面から分析してみよう。

*米国:
バイデンは「アフガンの為に我々の血を流すことはしない」と言ったから台湾の為に血を流すことも拒
否するかもしれない。バイデンの戦略顧問、Jake Sullivanは嘗てヒラリーの選挙参謀をしていた2016
年に中国が保有している1.14兆ドルの米国債と引き換えに台湾を放棄しようと提案してヒラリーが良い
意見だと言ったことがあった。ヒラリーが当選しなかったので台湾、東南アジアは救われたのかもしれ
ない。でもアメリカの政治はそれほどクリントン、オバマやバイデンに左右されるはずがない。

米国では反戦気分が民間にみなぎっているが、サリバンのようなサヨクの意見(陰謀)は別として米国
が台湾を放棄することはまず絶対にない。中国が台湾を併呑すれば米国は太平洋防衛線をグアムとハワ
イまで引き下げ、アジア諸国との同盟関係を失い、日本、韓国も中国の脅威に晒される。中東は中国の
一帯一路が欧州まで伸びて中国覇権が完成する。つまり台湾を放棄することはアメリカが世界のリー
ダーから転落し、パックスアメリカーナが崩壊することだ。台湾の地位はそれほど重要なのだ。

*中国:
台湾は中国の派遣進出にとって非常に重要だから中国はどうしても台湾を併呑したい。だがバイデンの
アフガン失策で台湾が危なくなったのではなく、国会とペンタゴンはこれまで以上に台湾を重視するよ
うになった。中共が下手に台湾を攻撃したら大きな戦争になるかもしれず、小さな紛争を起こしても台湾
と米国の手痛い反撃をうけるだろう。中国は台湾を併呑するためさまざまな戦略を考慮しているはずだ
が、ひとまず先に台湾海峡で小さな紛争を起こして米国の出方を見ると思われる。

武力で台湾を攻略して台湾の経済基礎を破壊するようなことはせず、メディアの宣伝と台湾にいる親中派
の籠絡などが主要戦略となるだろう。武力で台湾を攻撃すれば大きな戦争となって米国、日本の他に英
国、オーストラリアなども参戦する。中国が大戦争で勝てる見込みはない。

武力よりも宣伝の方が効果がある。アメリカは頼りにならない、台湾の為にアメリカ人の血を流すこと
はない、台湾は地力防衛ができないと宣伝して台湾人を恫喝する。その上で台湾内部の親中派を籠絡し
買収する。台湾を籠絡するだけでなく諸外国に働きかけて台湾を孤立させる。これならあまり金がかか
らないし米国も干渉できない。軍艦を使って海上封鎖や大量の漁船を台湾海峡の中間線まで接近させる
なども戦略の一つだろう。台湾の漁船を拿捕してアメリカの反応を見るのも一つの方法だ。

*台湾:
台湾は中国の領土ではない。台湾人の90%は反中国である。中国の武力侵略が成功しても民衆の反抗
が続くから兵隊が上陸し占領しても補給が続かないし米国も黙っているはずがない。そこまでやれば日
本や英国も援軍を送るだろう。武力で台湾に侵入しても台湾人の反抗はどこまでも続く。それよりメ
ディア宣伝で台湾民衆の反中国意識と戦意を削ぐ方が安上がりだ。

台湾を武力で併呑するのは難しいが台湾には親中派がいる。外省人、国民党上層部、軍の上層部の他に
中華統一促進党と呼ぶ台湾最大の黒社会グループがいる。中共が武力攻撃すれば内応するゲリラが内応
する可能性が高い。つまり台湾内部の親中派はアフガン国内のタリバンみたいなものだで、いつ内乱を
起こすかわからない。

国民党上層部には馬英九、朱立倫などの親中派がいる。彼らは今でも「92共識」と呼ぶ台湾と中国は
同宗同族だと言って中共と媾和条約を結ぶことを主張している。媾和論とは「香港方式の台湾併呑」で
あるから台湾人は大反対だが、中国の宣伝と恫喝に内応して媾和論を唱える親中派が出てくるだろう。

蔡英文総統は台湾は米軍に頼らず自衛するべきだと言ったが、台湾が「中華民国」の国名を維持し続け
る限り中国の圧力が絶えない。中国は台湾が独立すれば直ちに攻撃すると恫喝している。台湾独立を主
張する民意が不十分である上に執政党の民進党が反対する。これが現状である。台湾が独立するには米
国をはじめ世界各国が台湾を独立国と認めてからようやく現実となる。

台湾の軍隊は戦えるか?台湾は徴兵制から募兵制になったので90%の兵隊が台湾人の兵士になった。
彼らの訓練の程度や士気、戦闘能力と祖国防衛の決心がどれほどかは未知数である。軍の最上層部は今
でも外省人だし海軍には青幇の分子が多く、台湾の青幇は中国の青幇と繋がっている。民間にも竹聯
幇、統一促進党などがいる。

台湾の軍隊は戦えるかという疑問の他に、米国はどこまで台湾の軍隊を信用しているかという問題もあ
る。米国はこの数年の間に台湾に最新式武器を提供してきた。だが米国は台湾に提供した戦闘機を操縦
して中共に寝返った事件や、最新情報を中共に売った上級将校がいたことも忘れていない。つまり米国
は台湾に最新軍備を提供しても米軍兵士の血を流すことはしないと思う。第7艦隊が台湾を防衛するに
違いはないが陸軍は派遣しないはずだ。

以上が米中台の三方面から見た現状分析だが単なる私論として諸氏の参考にしたい。
 


CIA長官、極秘にカブール入り。タリバン最高幹部と会談か    『ワシントン・ポスト』が速報。CIAは沈黙

2021-09-01 10:35:31 | 日記

 「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和三年(2021)8月25日(水曜日)弐
通巻第7027号
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 CIA長官、極秘にカブール入り。タリバン最高幹部と会談か
   『ワシントン・ポスト』が速報。CIAは沈黙
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 8月23日に、CIAのウィリアム・バーンズ長官が極秘にカブールへ入り、タリバン最高幹部のバラダルと面談したと『ワシントン・ポスト』((8月24日)が伝えた。
 CIAは否定も肯定もしておらず、確認は取れていないが、世界のメディアは大騒ぎをしている。