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鍛冶俊樹の軍事ジャーナル (2022年2月9日号) *ウクライナ密約はあるか?

2022-02-09 21:55:10 | 日記
鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
(2022年2月9日号)
*ウクライナ密約はあるか?
 フランスのマクロン大統領がロシアのプーチン大統領とモスクワで会談した。ほぼ時を同じくしてドイツのショルツ首相がバイデン大統領とホワイトハウスで会談した。さらにプーチンは習主席と北京で会談した。オンライン会談が可能な時代に、わざわざ会いに行くのは密談のためである。
 オンライン会談や電話会談は必ず複数の人が陪席するから、密談には不向きなのである。なぜ密談が必要になるのかと言えば、お互いに妥協したくない厄介な問題について、付けを第3者に回すと言う密約を結べるからである。

 1939年にドイツとソ連はポーランドを分割するという密約のもと、相互不可侵条約を結んだ。1945年、米国とソ連は日本を分割すると言う密約のもとヤルタ協定を結んだ。北方領土がいまだにロシアに占領されているのは、この密約のおかげである。
 つまり密約とは両国の利益のために第3国を犠牲にするという国際政治の究極の裏技なのである。国際政治の本家・本元のヨーロッパ2大国が米露と密約を結んだとすれば、犠牲になる第3国は一体どこなのか?

 来週、英国のジョンソン首相が来日する。岸田総理に密約について密談するであろうことは想像に難(かた)くない。ヨーロッパにすれば、ウクライナを救うために台湾を犠牲にすると言う選択肢は地政学的に当然だろう。
 岸田総理は人の話をよく聞くことで有名だが、こんな密談を持ち掛けられたら何と答えるのだろう。それは、来週はっきりする。

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