だらずだらじゃず・本音ジャズ

№1 「ジャケットで聴くレコード」《ジョン・ルイス(p)》

暗~~い演奏は視。
LPジャケットが「せ&眺める」。
ジャズらしくない「野原・若さ・康美」溢れる女性。
 ①『グランド・エンカウンター』(56)
《Grand Encounter/John Lewis(p)》
このジャケットが好き。
元々、JAZZのように「ZZ」の文字は汚いスラング。
だが、このジャケット、野原で空を仰ぐ若く康美溢れる女性を掲載。
ジャズらしくない々しさを感じる。

ジャズの楽しみ方の1つに「ジャケットをめる」という楽しみがある。
これは、CDでは無理。30数cm四方のLPデザインだから楽しめる。

「ジャケ買い」で集めたレコードがラックに数百枚はあるか。
これは超有名盤だが、演奏は正直どうでも良い。
淡々とBGMが流れ、ジャケットを眺めるだけ。これで納得してしまう。

サブタイトル「2°EAST/3°WEST」には意味がある。
2°EAST(東)は東海岸のメンバでジョン・ルイス(p)、パーシー・ヒース(b)。
3°WEST(西)は西海岸のメンバでビル・パーキンス(ts)、チコ・ハミルトン(ds)、ジム・ホール(g)。
東・西海岸のジャズが融合したアルバムを意味する。

・NY中心のハード・ヘヴィーなジャズ。
それに反し、西・ロス中心のクール・明るいジャズ。
A.ペッパー・リズムセクション風の東西融合ジャズを狙っているのか。

パーキンス(ts)の「ラ~~」とした吹き方は暗い・重い。
ルイス(p)は4分音符でクトツに弾く、だから暗い。
サウンド全体は西海岸の「カラット」としたジャズ。
だが、~~い演奏は煙草・カビの臭いがこもるジャズクラブのイメージ。
とてもジャケットが魅せる「野原の若く健康美溢れる女性」では無い。
演奏を無視し、「ジャケットに惚れ惚れ」したいジャズ。

CDにはない「レコードの楽しみ方」の1つでした。


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